この記事では、「アヒル」と「鴨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アヒル」とは?
マガモを飼いならした鳥類です。
マガモはカモ科の鳥です。
「アヒル」の全長は約59cm、羽は白色です。
くちばしは黄色で、端はノコギリのようにギザギザになっています。
これは、草をちぎりやすくするためです。
足には水かきがあり、黄色をしています。
水かきは泳ぐ際に役立っています。
カラスやスズメなどには水かきがなく、指の形が1本1本わかります。
この形状をしていると細い枝につかまることができます。
「アヒル」の足はカラスなどとは異なる形状をしているため、細い枝をつかむことができません。
家畜化された動物で、食用、愛玩動物、羽を採取、採卵などに利用されています。
食用とされるものは「合鴨肉」と呼ばれることがあります。
焼く、煮る、揚げるなどをして食べられています。
ペットとしてミニチュアに改良されたものもおり、家庭で飼育することができます。
寿命は10~20年ほどです。
水辺に生息する動物なので、飼育する場合には水場を用意します。
池のようなものがあると理想ですが、家庭の場合はビニールプールやタライなどを利用してもよいでしょう。
足に負担がかかると足のトラブルを招くことがあるので、コンクリートなど固い地面は避け、人工芝を敷くなど柔らかな歩く場所を用意しておきます。
長距離を飛ぶ動物ではありませんが羽ばたくことがあるので、1m以上の高さがある囲いをします。
エサはペットショップで販売されているペレットを与えます。
また、キャベツやトマトなどの野菜も与えるようにします。
「鴨」とは?
カモ目カモ科のうち、ガン、ハクチョウ以外の小型・中型の水鳥の総称です。
足の指には水かきがあり、くちばしの先端は丸いことが共通しています。
一般的には、繁殖期にはオスの方が羽色が目立ち、メスは地味な傾向があります。
食用とされており「北京ダック」「合鴨肉」などとして食べられています。
料理としては、鴨ロース、マリネ、鴨鍋、雑煮、グリル、鴨蕎麦、治部煮などがあります。
古くから食用にされており、奈良時代の『播磨国風土記』に「鴨」を使った料理の名が登場します。
アイガモ農法にも利用されています。
農薬を使用せずに米を栽培するとき、「鴨」に除草や駆虫をしてもらいます。
草や昆虫をエサとして食べてくれるのです。
また、羽を採取してダウンや羽毛布団などに利用されています。
愛玩動物として飼育できるものもいます。
飼育をする際には、水鳥なので水場を用意します。
足に怪我をしないように、固い地面を避け、人工芝を敷くなどして歩く場所を柔らかくしておきます。
「アヒル」と「鴨」の違い
「鴨」はカモ目カモ科の水鳥のうち、ガンやハクチョウを除く小型、中型のものです。
その中の一種が「アヒル」です。
家畜化したものになります。
まとめ
「鴨」は特定の鳥を指しているのではありません。
「鴨」の中の一種が「アヒル」です。