みなさんは「応札」と「入札」という行為がどのようなものなのかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「応札」と「入札」の違いを分かりやすく説明していきます。
「応札」とは?
「応札」は「おうさつ」という読み方になります。
この「応札」とは「入札書を入札箱に投函すること」を指しており、電子入札では応札者が入札書をネット上で送信することや処理のこと」を意味しているのです。
「入札」とは?
「入札」は「にゅうさつ」という読み方になります。
この「入札」とは「官公庁が売買・請負で一番有利な条件を申し出た者(企業・団体)と契約するという決まりに応じて、金額・条件を書いて差し出すこと」を言っています。
「応札」と「入札」の違い
では、ここで「応札」と「入札」の違いを見て行くことにしましょう。
どのような違いがあるのでしょうか?前述の通り、「応札」は「入札書を入札の箱に投函すること」ですが、近年行われている電子入札では「応札者が入札書をネットで送信すること」や「その処理のこと」を指しています。
一方の「入札」は「売買・請負で一番有利な条件を提示した者と契約するという内容に対して金額・条件を書いて提出すること」を言っています。
このことから「応札」は「公共事業などにおける競争入札に参加すること」を意味しており、「入札書を入札箱に投函するという行為そのもの」が「応札」となるわけです。
片や「入札」は色々なシチュエーションで使われている言葉です。
しかし、「応札」は競争入札に参加するという場合でしか使われることがないのです。
「応札」の例文
ここで「応札」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『今回の庁舎のネットワーク工事の案件で指名を受けたために応札することにした』
・『かなり高い金額で応札したのだが、まさか落札できるとは思っていなかった』
「応札」は指名競争入札で札を入れる(金額を提示する)ことになるのですが、自分では高い金額で「応札」していたつもりでも、一番安い金額だったということもあります。
「入札」の例文
続いて「入札」の例文を見て行くことにいたしましょう。
この言葉の活用例としては、次のようなものがあります。
・『入札条件はかなり厳しく、当社ではその資格がないために対応することが難しいと思われる』
・『入札資格の中に電気工事施工管理技士の実績を提示することが明記されているが、かなりハードルが高い』
「入札」では役所などが告示する条件の中に過去の実績などを求めるケースが少なくありません。
特に現場代理人となる技術者の実績まで求めることもあるのです。
まとめ
ここまで「応札」と「入札」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉は官公庁の仕事を請け負っている企業であれば、必ず出て来るキーワードなので、新入社員の方々は間違いのないように覚えておく必要があります。