この記事では、「一味」と「粉唐辛子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一味」とは?
![「一味」とは?](/sub_images03/00030234_01.jpg)
「一味」には5つの意味があります。
1つめは、一つの味、おかずが一品であることです。
味には、甘い、酸っぱい、苦い、しょっぱいなどがあります。
たいていの食物は複数の味で構成されています。
この言葉は、甘い味だけ、酸っぱい味だけなど、味が一つであることをいいます。
また、おかずが魚だけ、野菜だけなど、一つであることも意味します。
2つめは、同じ目的を持ってひとつに集まったものたちです。
「盗賊の一味」といった使い方をします。
この場合だと、物を盗むという同じ目的のもとに集まっている仲間たちを意味します。
3つめは、多くの生薬の中の一品です。
漢方薬では、さまざまな生薬が使用されます。
その中の一つという意味です。
4つめは、何とははっきりいえないけれど趣があることです。
5つめは仏語で、現れている物事は多様だけれど、実はすべて同じで、等しく差別するものはないという意味です。
「一味」の使い方
一つの味という意味や、同じ目的のもとに集まった仲間という意味で使用されています。
また、唐辛子を粉末にした調味料のことを「一味唐辛子」といい、その略語としても使われています。
「粉唐辛子」とは?
![「粉唐辛子」とは?](/sub_images03/00030234_02.jpg)
唐辛子を粉末状にした調味料のことです。
唐辛子はナス科の一年草です。
清水森ナンバ、ハバネロ、スコッチ・ボンネット、剣崎なんばなど、さまざまな品種があります。
製造方法を簡単に説明します。
仕入れた原料から異物を取り除きます。
これを粉砕します。
製品によって粉の粒の大きさが違い、製品にあわせて粉砕していきます。
風味を引き立てるために焙煎をします。
計量をして容器に詰められたものが、商品として販売されます。
この調味料は、辛みを加えたい料理に使用されます。
たとえば、カレー、フォー、ブランマサラなどです。
インド料理との相性がよいですが、肉じゃがやおにぎりなど和風の料理にも使用されます。
また、料理にアクセントを加えたいときや、辛いものが好きな人が加えることもあります。
たとえば、牛丼に振りかけるといった使い方がされます。
「粉唐辛子」の使い方
乾燥している唐辛子を粉末状にしたものです。
唐辛子だけで作られています。
「一味」と「粉唐辛子」の違い
![「一味」と「粉唐辛子」の違い](/sub_images03/00030234_03.jpg)
「一味」は目的を同じにして集まったものや、一つの味のことです。
「一味唐辛子」の略として使われることもあり、その場合は「粉唐辛子」と同じものを指します。
「一味」の例文
![「一味」の例文](/sub_images03/00030234_04.jpg)
・『一味に加わる』
・『一味を料理に振りかける』
・『悪事の一味』
・『一味がない』
「粉唐辛子」の例文
![「粉唐辛子」の例文](/sub_images03/00030234_05.jpg)
・『粉唐辛子を使った料理』
・『粉唐辛子を食べ過ぎてしまった』
・『粉唐辛子を加えて混ぜる』
・『粉唐辛子をスーパーで購入する』
まとめ
![まとめ](/sub_images03/00030234_06.jpg)
「一味」は唐辛子を粉末状にしたものの略語として使用されることがあり、その場合は「粉唐辛子」と同じものを指しています。