この記事では、「猛暑」と「残暑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「猛暑」とは?
最高気温が35度以上の日を猛暑日というように、非常に気温が高いことを指す言葉です。
気温には上限はありません。
ただし、東京で1月に22度を記録したとしても猛暑とは言わず、差を指した言葉というよりは絶対的な暑さを重視した言葉と言え、夏の暑さの中でも特に際立って暑い日を指します。
言葉としての使い方として34度が続いた場合は体感的に暑くても猛暑日とは言えず、猛暑日に近い暑さが続いていると言った表現になります。
性質的に猛暑が連続することもありえ、比較となる軸は気温としては32度あたり、例年の夏の暑さとの比較の両方になっています。
酷暑、激暑、炎暑と言った暑さを表す言葉もありますが明確な定義はなく、猛暑日が2007年に気象用語になった時点で猛暑という言葉がより広く使われるようになっています。
「残暑」とは?
旧暦の立秋を迎え暦の上では秋となる8月7~8日頃以降にも暑さが続いているということを指します。
旧暦がベースであるため、冷夏でない限りは残暑がない年はほぼないと言えるでしょう。
残暑には気温的な定義はなく、暑いと思ったら残暑と言っていいとすら言えます。
ただし気候的にそこまで気温が下がることもない時期とも言えます。
新暦では9月くらいの暑さも残暑ということになるため、残暑と言われる時期はかなり長いということが出来ます。
日が短くなってくることなども残暑を思わせる要素と言えるでしょう。
残暑見舞いは8月7日から、暑の候の9月7日頃までに届くように送ることが推奨されており、7月7日頃の二十四節気の小暑~立秋の前日8月7日頃までの暑中見舞いを送ることが推奨される期間とほぼ同等となっています。
「猛暑」と「残暑」の違い
猛暑と残暑の違いを、分かりやすく解説します。
猛暑は夏場、少なくとも初夏より後の凄まじい暑さを指す言葉で、35度以上の気温を猛暑日と呼びます。
数値の問題であり異常気象的な暑さ、4月に東京で30度であってももにはなりません。
残暑は旧暦の立秋を迎え暦の上では秋となる8月7~8日以降に暑さが続いていることを指す言葉で、猛暑と両立することが可能な言葉となっています。
現実的にも旧暦をベースとしているだけで8月7日以降であればまだ暑いということは出来るでしょう。
暦の制度上は9月7日までが残暑見舞いが送れる目安となっています。
ただしそれ以降に暑い場合も残暑と言って極端問題はないとも言えますが10月に暑いことまでは残暑とは言わず、秋なのに暑いと言うような言い方になります。
まとめ
猛暑と残暑は暑さを表す言葉で、期間的なくくりがあるのが残暑、気温的なくくりがあるのが猛暑となっており、残暑の中の猛暑日ということも考えられます。
残暑は旧暦、暦の上というところからスタートしており8月7日頃以降が残暑となるため、現実的には暑い日が続くことが多いでしょう。