この記事では、「夜光虫」と「ウミホタル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「夜光虫」とは?
「夜光虫」は、原生生物でいわばアメーバのように形が定まらない海中生物で微生物になります。
そのうえで、原生生物の特徴は、生き残ることという原始的な思考しかなく、人間や鳥に魚のように形が定まっている動物群と比較すると単純な思考です。
なお、群衆で生活し夜になると光る特性があります。
「ウミホタル」とは?
「ウミホタル」は、カイミジンコという海洋生物の仲間で体を形成するのは甲殻と節足でこちらは原始的な思考しかしない海中生物ではありません。
なお、「ウミホタル」は、自らが出す粘液が海水に触れることで化学変化を起こして光ります。
「夜光虫」と「ウミホタル」の違い
「夜光虫」と「ウミホタル」の違いは、単純に生き抜くことという単純な思考しかない下等な生物であるか、進化し、形のある生物となっているかです。
「夜光虫」はアメーバのような存在で形が定まってませんが、「ウミホタル」は生物としての防護機構を持ち形が定まってます。
例を挙げれば、甲殻と足がありこれらを駆使して外敵から逃れることが可能ですが、「夜光虫」は、そうした機構がないので自由はあまり利かず海に流されるだけです。
「夜光虫」の例文
・『夜光虫は生殖においては単独で生殖が成り立つ』
この例は、下等生物特有の生殖法で生き残るすべを追求した結果、あえて雄と雌というペアでしか生殖できないという決まりを廃止して単独で生殖が可能とした例になります。
「夜光虫」は、アメーバのような下等生物ですが、生殖に関してオスとメスは必要ありません。
「ウミホタル」の例文
・『ウミホタルは自らの粘液が海水に触れると発光する』
この例は、「ウミホタル」というものは自らが出す粘液が海水に触れて酸化を起こす際に光を発生するという例です。
なお、なぜ「ウミホタル」はなぜ光るかについてですが、これは「ウミホタル」の場合、下等生物ではないためオスとメスの存在がおり、異性にアピールをするにはどうすればよいかを追求した際、光るということになります。
まとめ
「夜光虫」と「ウミホタル」は同じなのでは?という疑問ですが、これは間違いで、「夜光虫」は下等生物でオスとメスという存在はなく、自ら生殖して増えます。
よって生き残りに特化しています。
逆に、「ウミホタル」は、下等生物からの進化でオスとメスに分かれて生殖をしますので自ら生殖して増えることはできないのです。
ただ、下等生物は、生き残るという単純な思考であるが故、多くの行動を可能としません。
ですが、「ウミホタル」は、求愛をするという行動の選択のほか移動するという選択も可能で、これは下等生物から進化したことである程度自由が許されたが故、移動するという選択も可能なのです。
なお、両者は海中に生息する生物になり大量に発生することで海中を明るく照らす点においては共通しています。