この記事では、「離乳食」と「幼児食」の違いを分かりやすく説明していきます。
「離乳食」とは?
乳幼児が乳以外のものを食物とし、次第に固形のものを食べられるようにする期間に与える食事のことです。
最初は液状のものを与え、次第に固形を与えるようにしていきます。
そのため、この言葉が指す食べものの形状は幅広いです。
生まれたばかりの赤ん坊には、母乳や乳児用調整粉乳を与えます。
まだ歯が生えておらず、消化器官が未発達なため、液状のものを与えるのです。
しかし、成長してくるとこれだけでは栄養が足りなくなってきます。
乳を飲んでいた赤ん坊も、次第に固形の物を食べられるようにならなければなりません。
いきなり固い物を与えてもしっかり消化できないので、最初はおもゆのような柔らかなものを与えます。
そして、ご飯の場合だと10倍粥、7倍粥、5倍粥、軟飯と次第に水分の量を減らし、固くしていきます。
このようにして、乳から固形へと食事を変えていきます。
このときに与える食べものが、この言葉が意味するものです。
「離乳食」の使い方
乳児が固形の物を食べられるように移行していく期間に与える食べものを指して使用する言葉です。
「幼児食」とは?
乳児が固形物を食べられるようになった後、大人の食事に移行する準備段階に与える食べもののことです。
固形物を食べられるようになるのは、だいたい1歳6か月ころです。
このころから5歳くらいの間は、固形物が食べられるようになったとはいえ、噛む力や消化機能が未発達です。
そのため、子どもの成長にあわせた食事を与えることが、子どもの健やかな成長のためには大切です。
そのときに与える食事がこの言葉が意味するものです。
特定の食品を指しているのではありません。
健やかな成長のためには、食事のバランスが大切です。
主食、主菜、副菜をバランスよく与えるようにします。
ご飯やパンなど主食になるもの、野菜、魚・肉・大豆などタンパク質が多いものを毎日の食事の中で摂れるようにします。
「幼児食」の使い方
乳児が固形物を食べられるようになった後に、子どもの発達にあわせて与える食べものを指して使用する言葉です。
「離乳食」と「幼児食」の違い
生まれてから大人と同じ食事になるまでに、段階を踏んで食事内容を変えていきます。
まず、乳から固形物へと食事を変えます。
このときに与えるものが「離乳食」です。
その後から与えるものが「幼児食」です。
大人と同じものを食べられるようになっていく期間に与えるものです。
「離乳食」の例文
・『離乳食を考える』
・『おいしい離乳食を作る』
・『市販の離乳食を購入する』
「幼児食」の例文
・『幼児食に関する書籍を読む』
・『幼児食のバランスを考える』
・『幼児食がおいしくできた』
まとめ
子どもに与えるものである点は同じですが、どんな目的で与えているのかという点に違いがあります。
そのため、食物の内容に違いがあります。