集団行動で使われる言葉に「横隊」と「縦隊」があります。
このふたつの言葉はそれぞれどのような状態を指しているのでしょうか。
今回は、「横隊」と「縦隊」の違いについて解説します。
「横隊」とは?
「横隊」とは、「前方から見て集団が横に広がる隊形」を意味する言葉です。
多くの人が集まって行う集団行動において人の立ち位置や集団の形を指して「隊形」といいます。
隊形を組むことで効率よく移動したり行動市やすさに違いが出たりなどの効果があります。
集団行動の隊形のうち「前方から見て集団全体が横に広がる形になる隊形」を指す言葉が「横隊」です。
横に大きく広がる「横隊」はステージなど前方に集団全体を披露するときに向いています。
戦闘集団などでは正面戦力を暑くできるというメリットがあります。
横に広がることで敵と接触する範囲が広くなり直接戦闘に参加できる人員が増すことから「横隊」は個別の戦力に自信があるときに向いている隊形です。
中央で戦線を支えながら「横隊」の左右が前進することで相手を取り囲む包囲陣形に移動できるため相手を逃さず殲滅するのに適した隊形です。
集団の先頭から後方までの距離が短くなるので素早く移動するのに向いている隊形ですが横に広がるため道幅が広くないと取れない陣形です。
幅広い範囲をカバーできる反面、個別の戦力が弱いと各個撃破されやすいという弱点もあります。
現代における「横隊」はマーチングパンドやパレードなどで見られます。
各楽器が横に広がり演奏する「横隊」は音楽の魅力や迫力を伝えるのに非常に効果的です。
「横隊」の使い方
・『パレードが横隊に移行する』
・『目的地まで横隊を組んで移動する』
・『一糸乱れぬ横隊の見事さに多くの観客が拍手を送る』
・『スムーズに横隊を組むため練習を重ねる』
「縦隊」とは?
「縦隊」とは、「前方から見て集団が縦に並ぶ隊形」を意味する言葉です。
「集団が列をなして縦の形を組むこと」を「縦隊」といいます。
集団の隊形としては最もポピュラーなもののひとつで我々の生活にも密接しています。
順番を待つときに待っている人達は一列に並んで自分の番を待ちますが、縦一列になって順番を待つ様子は「縦隊」そのものです。
一般的にはグループなどまとまった手段に対して使われることが多いのですが順番待ちの人など不特定多数の人達に対しても用いられます。
「縦隊」の使い方
・『縦隊で目的地まで移動する』
・『細い山道での移動は縦隊が基本だ』
・『パレードは縦隊で行われる』
・『マーチングバンドが縦隊を組んで行進している』
「横隊」と「縦隊」の違い
「横隊」と「縦隊」の違いは「前方から見た形」です。
前方から見て集団が横に広がるのが「横隊」、縦に伸びるのが「縦隊」という違いで区別されます。
具体的な人数や長さなどの定義はありませんが四角形に近いで隊形が組まれている場合は当てはまらず、明らかに横もしくは縦に長いときに「横隊」と「縦隊」という表現を使います。
まとめ
「横隊」と「縦隊」は集団の隊形としては基本中の基本です。
マーチングバンドやパレード以外にも広く使われる表現なので意味を知っておきましょう。