この記事では、「助詞」と「助動詞」の違いを分かりやすく説明していきます。
迷いやすい文法を正しく学んでいきましょう。
「助詞」とは?
助詞とは、変化しない語のこと。
単語と単語の間にあって、そのほかを結びつける役割をしています。
その言葉は意味を持たないけれども、無いと困るものが助詞になります。
助詞を覚える時に「てにをは」というフレーズを耳にすることもあります。
「て」は接続助詞、「に」と「を」は格助詞、「は」は係助詞とそれぞれグループが分かれています。
例えば「空は青い」という文があったとします。
このとき「は」の部分が助詞になります。
「犬を見た」だと「を」が助詞です。
いずれも、変化しないもの。
変わらない語で、単語と単語を結び付けている言葉になります。
仕組みが分かると、助詞を見分けるのが簡単になります。
「助動詞」とは?
助動詞とは用言の後について、文をしめる働きをしています。
文末にあることが多く、覚えやすい語になります。
助動詞のポイントは、文の意味合いによって形が変わることです。
たとえば「スパゲティを食べたい」という文があったとします。
このとき「たい」が助動詞になります。
けれども体調によっては、他のものを食べたいと思うこともあります。
「スパゲティを食べたくない」と変化できるので、これは助動詞になります。
また助動詞は希望や推定、打ち消し、完了など幅広く種類が分かれています。
その人の思いによってカメレオンのように変幻自在に姿を変えるものが助動詞です。
「助詞」と「助動詞」の違い
いずれも大切な文法の働きです。
「助詞」と「助動詞」の違いを、分かりやすく解説します。
・変わらない助詞と、変わり続ける助動詞
助詞と助動詞の差は、変化しないか変化するのかの差になります。
助詞も助動詞もどちらも付属語で、単独では成立しないものです。
助詞の例をあげます。
例えば「犬が吠える」の場合は「が」、「海は広い」の場合は「は」が助詞になります。
「が」や「は」はこれ以上変化しないもの、状況によって変わらない語になります。
そして助動詞。
助動詞には「動く」という語がはいっています。
「動く」というのは「立ち止まらずに、違う場所に行くこと」つまり変化する語になります。
そのため状況によって変化するものが助動詞です。
例えば「魚が食べられる」の「られる」は助動詞です。
けれども人によっては「魚が食べられない」となる場合もあります。
このように自由自在に、形を変えられる語は助動詞です。
助詞は永久に変わらないもの、助動詞はケースバイケースで変わる言葉です。
まとめ
「助詞」と「助動詞」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも文法の付属語のひとつになります。
助詞は文中にあって、変化しない語です。
そして助動詞は文末にあることが多く、場合によっては形を変えます。
両方とも単独では文として成り立たないものですが、無くてはならない語になります。