日常的に用いられる「同士」と「友達」には、どのような違いがあるのか。
この記事では、「同士」と「友達」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同士」とは?
「同士」とは、簡単に言えば、同類の人です。
様々なカテゴリーがある中、同じカテゴリーの属する人を「同士」と言います。
身分や境遇、性質、立場、などにおいて共通点を持つ人が「同士」です。
一般的に人間に対し用いられ、人間を様々な種類に分けた際、その同じ種類のものに対し「同士」という言葉が用いられます。
言い換えれば、「仲間」や「同類」、「同人」、「伴侶」などと同じです。
「同士」の使い方
「同士」を用いた言葉はたくさんあります。
「女同士」や「男同士」といった男女のカテゴリー別をはじめ、「恋人同士」や「友達同士」。
「似たもの同士」や「気の合ったもの同士」などといった抽象的なカテゴリーで分けられたものに対しても「同士」は用いられます。
「友達」とは?
「友達」とは、互いに心を許し合っている関係性を持つ仲間を意味します。
一緒に遊ぶ人やおしゃべりを楽しむ相手。
時には悩みを打ち明け相談する相手など、人が社会生活を送る中で、必要とされる仲間を「友達」と言います。
「友達」と呼べる定義などはなく、自分自身がその人のことを「友達」と思えば、それは「友達」です。
言い換えれば、「友人」や「仲良し」、「味方」、「仲間」、「相棒」などと同じです。
「友達」の使い方
「友達」を用いた言葉はたくさんあります。
「昔からの友達」や「田舎の友達」、「学生時代の友達」、「男友達」、「メール友達」などといった言葉があります。
そのほか、「友達付き合い」や「友達になる」、「友達を作る」などといった形でも「友達」が用いられます。
「同士」と「友達」の違い
「同士」と「友達」とでは、意味も使い方も異なります。
「同士」の意味は、同じカテゴリーの属する人。
「友達」の意味は、互いに心を許し合っている関係性を持つ仲間です。
そのため「同士」の場合、必ずしも仲良しということはありません。
あくまでも、同じカテゴリーに属するだけの関係性となります。
それに対し、「友達」の場合は、例え、同じカテゴリーに属することがなくても、親しい間柄であれば「友達」となります。
「同士」の例文
・『似た者同士が結婚した結果、子供も含め家族みんな、似た者同士となってしまいました』
・『やはり、昔の友達同士の旅行は気が楽で楽しいです』
・『遠くの親戚よりも近くの他人という言葉がある通り、ご近所同士仲良くやっていきたいと思います』
・『メジャーリーグで日本人同士の対決を見ると、嬉しいものです』
「友達」の例文
・『学生時代の友達は、やはり、最高です』
・『ママになり、初めて同じ年齢の子供を持つ友達ができました』
・『我が家の娘は、男友達と遊んでばかりです』
・『私は、あまり、友達付き合いが得意ではありません』
まとめ
このように、「同士」と「友達」は、異なった意味を持つ言葉となります。