この記事では、「輸送」と「配達」の違いを分かりやすく説明していきます。
「輸送」とは?
自動車、船舶、航空機などを使用して、人や物をある場所から別のある場所に動かすことです。
乗り物を使用して、遠方に移動させることをいいます。
人が手で移動させることではありません。
商品のパンのことで説明をします。
スーパーやコンビニなどで販売されている大手メーカーのパンは、工場で作られています。
工場で大量生産したものを、各地域のスーパーやコンビニに持って行っています。
そして、店頭に並べられて販売されます。
工場から販売店までは、自動車を使ってパンを移動させます。
工場のある場所にもよりますが、移動する距離は長いです。
歩いて簡単に行けるような距離ではありません。
工場からスーパーなどに自動車を使ってパンを移動させることは、この言葉が意味するものです。
「輸送」の使い方
乗り物を使って遠方に人や物を移動させることを指して使用をします。
乗り物を使わず人が手で移動させることには使用しません。
「配達」とは?
新聞、手紙、商品などを指定された場所に届けることです。
物を持って行って、指定された場所にいる人に渡すことをいいます。
持って行くものは物で、人を移動させることではありません。
どのような手段で届けるのかは意味に含まれていません。
通信販売で購入した商品のことで説明をします。
購入した店は茨城県にあります。
自分は東京に住んでいます。
茨城県にある店は、宅配業者を利用しました。
指定の用紙に宛先を記入し、荷物にその用紙を貼りつけます。
これを宅配業者に渡すと、宅配業者が用紙に書かれている住所まで持って行ってくれます。
そして、そこにいる人に渡します。
このような、持って行って渡すことを意味する言葉です。
「配達」の使い方
物を指定された場所に持って行って、そこにいる人に渡すことという意味で使用をします。
ある場所からある場所に移動させるだけでなく、渡すという意味も含んで使用する言葉です。
飲食店に直接連絡をして、注文したものを持ってきてもらうことには、あまり使用しません。
「輸送」と「配達」の違い
「輸送」はある場所から別のある場所に移すことです。
このときに乗り物を使用します。
渡すという意味までは含みません。
「配達」はある場所から別のある場所に移して、そこにいる人に渡すことです。
渡すという意味まで含まれています。
このときの移動手段は意味に含まれていません。
「輸送」の例文
・『輸送中に物が破損してしまった』
・『航空機を使用して輸送する』
・『動物を輸送するときに体力に気を付ける』
・『無事に輸送された』
「配達」の例文
・『配達までしばらく時間がかかる』
・『配達を依頼する』
・『手紙が配達された』
・『配達されるのが待ち遠しい』
まとめ
ある場所からある場所に移動させるという意味が似ていますが、移動手段の意味まで含むのか、渡すという意味まで含むのかという点に違いがあります。