「終焉」と「終了」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「終焉」の意味や使い方
「終焉」とは、命が終わろうとする、死の間際という意味と、世の中から離れて、静かに余生を過ごすという意味の二つがあります。
物事が尽きる、終わるという意味で「終焉」という言葉を比喩的に使うこともあります。
例えば「時代について行けず、このサービスは終焉を迎えた」とは、直訳すればサービスが死んだとなります。
つまり、そのサービスが終わりとなったという意味であることがわかります。
言葉の意味は「人の命の終わり」なのですが、使い方としては「物事の終わり」という比喩表現の方が多いのが特徴的な言葉です。
「終了」の意味や使い方
「終了」とは物事の終わり、または終わりにするという意味になります。
「今日の仕事は午前中で終了する」「本日の営業は終了しました」などと使います。
反対語は「開始」という言葉になりますので併せて覚えておくといいでしょう。
「終焉」と「終了」の違い
「終焉」と「終了」、それぞれの言葉の意味と使い方を説明しました。
どちらも「終わる」ということを表している点では同じなのですが、使い方が違いますので注意してください。
「終了」とは物事が終わること、終わりとすることという意味になります。
一方で「終焉」は意味合いが複数あります。
本来は命の終わろうとすること、末期、死の間際という意味ですので、命ある生き物に使う言葉です。
ですが、使い方としては世の中から離れて余生を過ごすこと、もしくは物事の終わりの比喩的表現として使われることの方が多いでしょう。
元の意味を知っていれば、人に対して使うことは場合によっては失礼になるということがわかるかと思います。
「終焉」を使った例文と意味を解釈
「終焉」を使った例文とその意味を見ていきます。
「終焉」を使った例文1
「私がここを終焉の地に決めたのは、海があるからだ」
「終焉」とは、静かに余生を過ごすという意味があります。
例文は海がある場所を人生最後に住む場所と決めたということを言い表しています。
「終焉」を使った例文2
「今の時代に必要ないと終焉を迎えた仕事だが、寂しいような気もする」
今の時代には需要がなく、消えていった仕事のことを「終焉を迎えた」という言い方をします。
「終了」を使った例文と意味を解釈
「終了」を使った例文とその意味を見ていきます。
「終了」を使った例文1
「今日の仕事は終了したが、明日の準備をしなければならないのでまだ帰れない」
「終了」とは物事の終わりを意味します。
例文の場合は「仕事の終わり」ということを表しています。
「終了」を使った例文2
「作業の終了予定は17時とのことだが、終わらなければ残業になる」
物事が終わりになることを「終了」と言います。
例文は作業が終わりになる時間は17時という意味になります。
まとめ
いかがでしたか。
「終焉」と「終了」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。