この記事では、「離別」と「離婚」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気のある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「離別」とは?
「離別」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「離別」は、「りべつ」と読みます。
「離別」は、「人と別れること」という意味があります。
例えば、幼いころに父親が亡くなったという人がいます。
この場合は、「幼いころ、父親と離別した」などと表現することができます。
また、「離別」には「夫婦の関係を断って別れること」という意味があります。
結婚をしていた男女が、その関係を終わらせるとき、「離別」と言います。
例えば、夫が浮気をしたことを理由に、結婚関係を解消し、別れることを決めた場合は、「浮気をした夫と離別することにした」などという文章にできます。
「離婚」とは?
「離婚」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「離婚」は「りこん」と読みます。
「離婚」は、「夫婦が生存中に法律上の婚姻関係を解消すること」という意味があります。
婚姻届けを役場に提出し、結婚した夫婦が、離婚届を提出して別れる時、「離婚」と呼びます。
日本には、夫婦の合意により婚姻を解消することを決める「協議離婚(きょうぎりこん)」と、家庭裁判所の家事調停によって成立する「調停離婚(ちょうていりこん)」、さらに家庭裁判所の審判によるものである「審判離婚(しんぱんりこん)」、法定の離婚原因に基づいて、夫婦の一方から他方に対して離婚の訴えを起こして、判決により婚姻を解消するという「裁判離婚(さいばんりこん)」の4種類があります。
結婚をして生活しているうちに、お互いの価値観の違いなどに気づき、夫婦が同意をして別れることを決めた時、「価値観の違いから、協議離婚をすることにした」などという文章にできます。
また、離婚裁判になり、判決により婚姻が解消された場合は、「離婚裁判の結果、裁判離婚をすることになった」などという文章を作ることができます。
「離別」と「離婚」の違い
「離別」と「離婚」の違いを、分かりやすく解説します。
離別」には「夫婦の関係を断って別れること」という意味があります。
一方で「離婚」は、「夫婦が生存中に法律上の婚姻関係を解消すること」という意味があります。
どちらも、夫婦が別れることを意味しますが、「離婚」は法律上使用する言葉という違いがあります。
また「離別」には、「離婚すること」以外にも、人と別れることを意味するという意味の違いがあります。
このように、夫婦が別れること示唆する場合は「離別」と「離婚」を使い、人と別れることを意味する場合は「離別」を使うようにしましょう。
まとめ
「離別」と「離婚」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。