この記事では、「あてにする」と「たよりにする」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あてにする」とは?
「あてにする」とは、あてがうことを意味し、簡単に言えば、何でもよいので、期待を持つものを中心にすることです。
たとえば、「酒のあてにする」という言葉は、酒という存在をさらに期待できるものにするためお刺身などを酒の中心にあてがうという意味になります。
よって、「あてにする」は、何でもよいので期待できるものを中心に持ってくることです。
「たよりにする」とは?
「たよりにする」は、心のより所になるものにすることで、人間だったりなんでもよいのでそれがあれば心が平穏である状態になるものに期待を向けることです。
ただ、期待を寄せられたものはその期待に応える必要はなく、頼られていることがわかっていてもそれをかなえる必要性はありません。
「あてにする」と「たよりにする」の違い
両者の違いは、期待しているものを中心に考えるか、別に考えないかです。
「あてにする」は、例を挙げれば、「仕送りをあてにする」とあればこれは仕送りを中心に物事を考えており、「仕送りをたよりにする」とすればこれは期待をするというだけで仕送りをする側は別に頼られている事実に対して期待に応える筋合いはないです。
よぅって両者は、期待しているものを中心に考えるか考えないかになります。
「あてにする」の例文
・『仕送りをあてにするようではだめだ』
この例は、親から送ってくるお金を中心に物事を組み立ててはだめであるという例です。
つまりアルバイトをするなりなんなりをして収入を増やして生活をする必要性があると考えているのです。
「たよりにする」の例文
・『友人が自分をたよりにするなと言ってきた』
この例は、友人側が、自分を心のよりどころにするのはやめろと言ってきたという例で頼る側は友人の力に頼りきりであるが故、友人側が見切りをつけてきたということになります。
よって、友人側は、もう手助けをしないと公言しているわけです。
まとめ
「あてにする」は、良い意味においては、中心に添えることでその場の席を豪華にするという意味があり、例を挙げれば、「酒のあてにする」というのは、その場のお酒の席に何かを中心に添えることで豪華にするという良い意味がありますが、反面に、「仕送りをあてにする」のように、第3者からの援助に頼り切るという意味にもとられるので使い方次第では、努力不足が露見します。
「たよりにする」は、まさに頼りきりになるという部分が問題でこれはまさに、努力不足が露見しやすく、見切りをつけられるとそれで終わりとなります。
たとえば、「包丁の切れ味をたよりにする」という言葉は、包丁がよく切れるが故、へたくそでもきれいに切れるということの裏返しなので言ってしまうと包丁の使い方を間違っていても切れるわけです。
しかし、包丁が切れなくなると腕前が露見するが故、「たよりにする」は頼りきりになりがちになります。