「ジレンマ」と「アンビバレント」の違いとは?分かりやすく解釈

「ジレンマ」と「アンビバレント」の違い言葉・カタカナ語・言語

みなさんは「ジレンマ」「アンビバレント」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「ジレンマ」「アンビバレント」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ジレンマ」とは?

「ジレンマ」とは?

「ジレンマ」は英語表記で「dilemma」となります。

この「ジレンマ」とは「相反する2つのことの板ばさみになってどちらがいいか決めかねる状態のこと」「2つの相反する事柄の板挟みになること」というような意味を持つ言葉です。

「アンビバレント」とは?

「アンビバレント」とは?

「アンビバレント」は英語の「ambivalent」という言葉を語源とするカタカナ表記の外来語です。

この「アンビバレント」とは「相反する感情や考え方を同時に心に抱いていること」を意味しています。

「ジレンマ」と「アンビバレント」の違い

「ジレンマ」と「アンビバレント」の違い

では、ここで「ジレンマ」「アンビバレント」の違いを見て行くことにいたしましょう。

「ジレンマ」とは「相反する2つ二つのこと板ばさみになってどちらにしようか迷い決めかねる状態のこと」を意味しています。

一方の「アンビバレント」とは「相反する感情や考え方を同時に心に抱いていること」を指している言葉です。

このことから、「アンビバレント」「1つの物事に対する全く逆の感情・態度・意味・価値」を指しています。

いわば「選択肢を比べて使つことができる言葉ではなくて同じものに対して正反対の感情を持つこと」という理解になってきます。

しかし、「ジレンマ」「どちらも選択できない2つの選択肢の板挟みになってしまうこと」となるために、2つの言葉が使われるシチュエーションがかなり異なっていくのです。

「ジレンマ」の例文

「ジレンマ」の例文

ここで「ジレンマ」の例文を見て行くことにいたしましょう。

具体的には以下のような文章が考えられます。

・『ヤマアラシは、寒い時に身体を温めるために互いの身を寄せ合おうとするが、針があるため傷つけ合ってしまうためにヤマアラシのジレンマと呼ばれている』
・『2つの課題がジレンマとなってしまい、全く先が見えなくなってしまった』
「ジレンマ」に陥ると、そこから抜け出すことができなくなり、本当に困ってしまうものです。

「アンビバレント」の例文

「アンビバレント」の例文

続いて「アンビバレント」の例文を見て行くことにしましょう。

この言葉の使い方にはどのようなものがあるでしょうか?
・『両親のいない僕にとっては祖父母の存在はありがたいが、時折アンビバレントな気持ちになってしまうのです』
・『僕は彼の性格があまり好きではないのだが、彼が描きてきた絵画はとても頃打たれてしまう。まさにアンビバレントと言ったところか』

まとめ

まとめ

ここまで「ジレンマ」「アンビバレント」の意味と違いを説明してきました。

この2つの言葉の解釈は一見似ているように思えますが、使える場面はかなり異なってくるので、例文を見ながら活用パターンをしっかりと理解しておくようにしておきましょう。