みなさんは「ヒスパニック」と「ラティーノ」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「ヒスパニック」と「ラティーノ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヒスパニック」とは?
「ヒスパニック」は英語表記で「Hispanic」となります。
この「ヒスパニック」とは「ヒスパニック・アメリカン」とも呼ばれており、「スペイン語を母国語とする中南米出身者やその子孫で米国に居住する人々のこと」を意味しています。
また、中には「スペイン語を始め、スペイン文化などスペイン全般に関連する人のこと」を指して使われる場合もあるのです。
「ラティーノ」とは?
「ラティーノ」は英語表記で「Latino」となります。
この「ラティーノ」とは「ラテンアメリカと文化的なつながりのあるアメリカ合衆国の人々のこと」を指しているいですが、「アメリカ合衆国における最大のマイノリティ集団」と言ってもいいでしょう。
アメリカ合衆国は21世紀の半ばまでにマイノリティ集団が白人全体の人口を越えることが予想されているために、「ラティーノ」が最大の集団として注目を集めているわけです。
「ヒスパニック」と「ラティーノ」の違い
では、ここで「ヒスパニック」と「ラティーノ」の違いを見て行くことにいたしましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?「ヒスパニック」は「スペイン語を母国語とする中南米出身者やその子孫で米国に居住する人々のこと」を言っており、一方の「ラティーノ」は「ラテンアメリカと文化的つながりを持つアメリカ合衆国の人々のこと」を意味しています。
但し、「ラティーノ」には「ラテンアメリカ出身」というニュアンスがあるのですが、片や「ヒスパニック」には「イベリア半島(スペイン)出身」というニュアンスがある点が相違点となるわけです。
「ヒスパニック」の例文
では、ここで「ヒスパニック」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的な使い方としては以下のような文章が考えられます。
・『ヒスパニック系の人たちはアメリカ国内で多くなっているが、人種差別の原因にもなっているかもしれない』
・『彼の彼女はヒスパニック系であるために、家族から結婚を反対されている』
「ヒスパニック」がアメリカ国内である種の人種差別の1つになっていることが例文でも現れています。
「ラティーノ」の例文
次に「ラティーノ」の例文を見て行くことにしましょう。
使い方としては次のような文章が考えられます。
・『ラティーノは多様な集団で構成されており、しかも地域的な特徴もあるのです』
・『アメリカにおける失業率を見ると、白人5. 3%程度だがmラティーノは7. 4%となっており高い水準にあるのです』
まとめ
ここまで「ヒスパニック」と「ラティーノ」の意味と違いを説明してきましたが、グローバル化が進む日本においてもこのような言葉があることをしっかりと認識しておく必要があるでしょう。