「核家族世帯」と「単独世帯」の違いとは?分かりやすく解釈

「核家族世帯」と「単独世帯」の違い専門用語・業界用語

世帯構造を表す言葉に「核家族世帯」「単独世帯」があります。

このふたつは具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「核家族世帯」「単独世帯」の違いについて解説します。

「核家族世帯」とは?

「核家族世帯」とは?

「核家族世帯」とは、「夫婦もしくは親と子のみで構成される世帯」を意味する言葉です。

国が行うさまざまな調査では「世帯」という単位が広く用いられています。

世帯とはいわゆる「家庭」を意味するもので一般的には「同じ住居で暮らし家系を同一にして生活する集団」を指します。

世帯とひとくちにいっても様々な構成があります。

世帯の中でも「夫婦か親子のみで構成され祖父母や親戚などその他の人間がいない独立した世帯」「核家族世帯」です。

厚生労働省の定義によると「世帯主とその配偶者のみで構成する世帯」「夫婦と未婚の子のみの世帯」「父親又は母親と未婚の子のみで構成する世帯」「核家族世帯」としています。

日本では古くから複数世代が一緒に暮らす「三世代世帯」が多く見られました。

祖父母と同居したり未婚の強大と夫婦が一緒に暮らしたりする大家族の姿はありふれたものでしたが、高度経済成長以降は独立して家庭を持つ「核家族世帯」が急増します。

地方から都市部へ上京したものが帰ることなく定住し世帯を設ける場合は「核家族世帯」になることから都市化に伴う世帯構成変化の表れ画像化の理由として挙げられています。

「核家族世帯」の使い方

・『親と子だけの核家族世帯が増えている』
・『核家族世帯が増えると介護問題が深刻化することになる』
・『東京には核家族世帯が多い』
・『核家族世帯の増加により隣近所との付き合いが希薄になっている』

「単独世帯」とは?

「単独世帯」とは?

「単独世帯」とは、「世帯員が一人だけの世帯」を意味する言葉です。

「単独世帯」が指すのはいわゆる「一人暮らし」です。

世帯を構成するのが一人だけで世帯主の他に構成員がいない世帯が「単独世帯」であり、多くの場合都市部に集中しています。

「単独世帯」は地方から上京し独立して世帯を設けた人が多く、年齢分布を見ると20台から30代の若い世代が多くを占めています。

学生街など若い人が多く住むエリアは「単独世帯」が多いことからひとりで住むのに手頃なワンルームマンションや毎日の食事に便利な食堂など、エリア全体で「単独世帯」を対象にした店やサービスが多く集まります。

行動経済成長を支えた要因として「単独世帯」の急増による住宅需要や家具家電需要の急増が挙げられています。

「単独世帯」の使い方

・『ワンルームマンションに住んでいるのはほとんどが単独世帯だ』
・『未婚率が上昇すると単独世帯も増加する』
・『単独世帯が多いと治安が悪化しやすい』
・『このマンションは単独世帯が多いので昼間は人の気配がしない』

「核家族世帯」と「単独世帯」の違い

「核家族世帯」と「単独世帯」の違い

「核家族世帯」「単独世帯」は人数です。

「核家族世帯」は最低でも2人以上ですが「単独世帯」は1人のみです。

「単独世帯」の人が結婚して配偶者と一緒に住むようになると「核家族世帯」に変化します。

まとめ

まとめ

「核家族世帯」「単独世帯」は世帯調査で必ず登場する言葉です。

明確な定義が存在する言葉なのでただしいい見を覚えておきましょう。