歴史などでもよく耳身する言葉のひとつに「革命」と「革新」があります。
この2つの言葉にはどのような違いがあるのか。
この記事では、「革命」と「革新」の違いを分かりやすく説明していきます。
「革命」とは?
「革命」には、「命」という漢字が使用されています。
そのことからも、どれだけ大きなことか、大変なことか、ということがわかります。
「革命」とは、被支配階級にあたるものが、その時の支配階級を倒し、そして政権を支配する。
それによって、政治だけではなく、経済や社会体制を今までとは異なる根本的な変革を行うことです。
政権が替わることで社会の基盤全般が根本的に変わる、それが「革命」です。
また、「革命」には、ものごとが急激に発展することや変革すること、といった意味もあります。
英語で言えば、“Revolution”です。
「革命」の使い方
歴史の勉強をしていると、様々な「革命」を習います。
「産業革命」や「フランス革命」、「ロシア革命」などが有名です。
そのほか、「革命家」や「革命運動」、「革命軍」、「革命政府」、「市民革命」などといった言葉もあります。
「革新」とは?
「革新」には、「新しい」という漢字が使用されています。
つまり、「革新」とは、今までの制度や組織、習慣などを改めて新しくするといった意味となります。
「革新」の場合、根本的なものが変わるわけではありません。
今まで継続してきた根本的ナ考えや制度などは、そのままに、今の世の中にあった新しい仕組みへと変化させるものとなります。
英語で言えば、“innovation”です。
「革新」の使い方
「革新」の使い方には、「技術革新」や「革新政党」、「革新派」、「革新を起こす」などがあります。
「革命」と「革新」の違い
「革命」と「革新」とでは、変化の規模が異なります。
「革命」の場合、社会基盤そのものから変えることを意味し、「革新」の場合は、社会基盤はそのままで、制度や組織といったものを新しくする程度となります。
「革命」は、抜本的な改革を意味し、「革新」は、今の世の中にあったアップデートといった形となります。
このように、全く異なった改革を意味します。
「革命」の例文
・『私は、歴史的な革命の研究をしています』
・『社会の授業でフランス革命について学び、その当時の人々の強さ、熱意に感動しました』
・『彼は、球界の革命児と呼ばれています』
・『この年になると、IT革命について行けません』
「革新」の例文
・『新しい生活がスタートしたことを機に今までのライフスタイルを革新したいと考えています』
・『保守的はつまらないが、革新的過ぎても心配です』
・『あちらのチームは、野心家が集まった革新勢力です』
・『少しでも日本をよくしたいという気持ちから、革新政党に所属することになりました』
まとめ
「革命」と「革新」には、以上のような大きな意味の違いがあります。
そのため、どの程度の改革なのかを踏まえ、どちらの言葉が適しているのか検討する必要があります。