「浸る」と「浸かる」の違いとは?分かりやすく解釈

「浸る」と「浸かる」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「浸る」「浸かる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「浸る」とは?

「浸る」とは?

「浸る」は、状態のことを指し、対象となるものを液体の中にドボンと入ることでが入った対象は浮かび上がってしまってはいけません。

よって、「浸る」は、完全に対象が液体の中に沈み込んでいないと成立しないです。

なお、「物思いに浸る」という言葉がありますが、あれは深く物事を考えることで人間であれば、頭からつま先まで物思いにふけることを意味し、そこまで物思いをしないのであれば、「浸かる」と表現するとよいでしょう。

「浸かる」とは?

「浸かる」とは?

「浸かる」は、状態のことで、対象となるものを液体に沈めることですが、完全に対象を沈めない点がポイントです。

よって「お湯に浸かる」は完全に沈み込んでおらず、顔なりなんなりをお湯の外に出しています。

「浸る」と「浸かる」の違い

「浸る」と「浸かる」の違い

両者の違いは状態にあり、「浸かる」は、人間で説明すれば頭からつま先まですっぽりと液体の中にあることで「浸かる」は別にどこか一部が液体の外にあってもよいです。

よって両者の違いは、液体の中にあるものが完全に液体の中にあるか、別に一部外に出てもよいかという違いです。

「浸る」の例文

「浸る」の例文

・『友人に恋人ができたことについて物思いに浸る』
この例は、友人に恋人ができたことについて深く考えるという例です。

「浸る」は、深く液体の中にあることなので、このケースでは、深く物事を考えるために思考の湖というものの中に深く入り込んだと解釈します。

よって、友人にできた恋人と友人の関係性について深く考慮しているわけです。

「浸かる」の例文

「浸かる」の例文

・『イルカショーに参加して水に浸かる』
この例は、イルカショーに参加して水の中に入ることで、完全に水の中に潜っているわけではありません。

水中下にある場合、「浸る」と表現するか、「潜る」という行動を示し、「浸る」についてはどちらかというと自分から進んで何もせずに沈んでいくか第3者が対象を抑え込んで沈む状態に移行するため、イルカショーにおいてはそのような危険なことは起きません。

ですのであくまで水に濡れる程度である、「浸かる」とするのが良い表現でしょう。

まとめ

まとめ

「浸る」というのは、どちらかというと自分から進んで沈んでいくことで潜るのように力を行使して沈むというよりは自然に沈むという感じです。

一方で「浸かる」は、単に水に濡れたというような感じで、これも自分から濡れに行く場合と第3者の力によって水に濡れるなど様々です。

両者の共通している点については、第3者と自らその状態に仕向けることで、「浸る」は物事を深く考える状態への移行のことでもあり、「浸かる」も同様に物事を考える状態への移行を指し、完全に思考の海に沈み込む側が、「浸る」です。

よって、「物思いに浸る」というのは表現においては、沈没して浮上することが困難になるくらい考えるとすればよいでしょう。