「ビジュアル」と「ルックス」の違いとは?分かりやすく解釈

「ビジュアル」と「ルックス」の違い言葉・カタカナ語・言語

見た目を意味する言葉として「ビジュアル」「ルックス」があります。

このふたつは具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。

今回は、「ビジュアル」「ルックス」の違いについて解説します。

「ビジュアル」とは?

「ビジュアル」とは?

「ビジュアル」とは、「人の外見」を意味する言葉です。

「ビジュアル」という言葉は物品のデザインや形などに対しても使われますが一般的には人に対して用いられている表現です。

「ビジュアル」が意味するのは「パッと見てわかる人の見た目」です。

人の外見的な要素はひとつではありません。

顔の作りや背の高さ、スタイルや着ている洋服などさまざまな要素が複合的に絡み合って人の外見は作り上げられます。

「ビジュアル」という言葉は「複雑な要素が絡み合って出来ている見た目」を意味します。

タレントやアーティストの見た目のことを指すときなどに用いられることが多く、外見そのものの印象のことを「ビジュアルイメージ」といい、印象をコントロールするために服装やメイクなどをいろいろと考えて見た目を総合的に演出することを「ビジュアルプロデュース」といいます。

エンタメ業界では見た目の優秀さや素晴らしさ、つまり「見栄え」という意味で「ビジュアル」という表現が使われています。

「ビジュアル」がいいといえば見栄えがして人目が引くことを表します。

「ビジュアル」の使い方

・『ジャケット写真のビジュアルにこだわる』
・『ビジュアル優先でメンバーを選ぶ』
・『ビジュアルだけで演奏テクニックはからきしである』
・『人気を上げるには歌唱力だけでなくビジュアルにも気を配る必要がある』

「ルックス」とは?

「ルックス」とは?

「ルックス」とは、「顔形などの容姿」を意味する言葉です。

「ルックスがいい」という場合は顔の作りがいい男前や美人を意味し、「ルックスがいまいち」という場合は不細工や醜女を意味します。

「ルックス」は人の見た目の中でも容姿の美しさを表す言葉です。

基本的には顔のつくりを意味しますが広義では背の高さやスタイルなど肉体全般の見た目を意味します。

「ルックス」が表すのは「持って生まれた肉体の姿形」です。

顔のつくりやスタイルは努力で変えられる部分もありますが基本的には先天的に決まる生まれつきのものです。

生まれつきで決まる見た目が「ルックス」でありメイクなど直接的に肉体に施される要素に関しては影響するものの服や持ち物などの後天的な要素は含みません。

「ルックス」の使い方

・『恋人に求める最優先条件はルックスである』
・『ルックスがよくても中身がない人とは付き合えない』
・『真面目で優秀な人なのにルックスで損をしている』
・『スポーツ選手なのにルックスばかりが取り上げられるのには違和感がある』

「ビジュアル」と「ルックス」の違い

「ビジュアル」と「ルックス」の違い

「ビジュアル」は服や髪型など自分以外の要素も含む見た目全体を指すのに対し、「ルックス」は生まれつきの見た目を意味します。

服を選んだりメイクを変えたりなどセンスにより後天的に変えられる見た目を指すのが「ビジュアル」、整形手術やダイエットなど特別な方法でしか変えられない肉体そのものの見た目を指すのが「ルックス」という違いで区別されます。

まとめ

まとめ

「ビジュアル」「ルックス」はどちらも一般的に使われる表現で意味合いも似ていますが微妙な差で使い分けられています。

見た目のうちどの部分に注目しどこを強調しているのかを見て判断してください。