この記事では、「迎えに」と「向かいに」の違いを分かりやすく説明していきます。
「迎えに」とは?
来る人を準備して待ちに向かうこと、迎えに行く相手のところまで乗り物を向かわせることなどを指します。
「お迎えに上がります」という敬語表現も可能で、来て欲しい人に対して迎えに行く、または帰る人に対して交通手段を差し向けると言った意味になります。
「迎えに」という言葉が使える範囲は人、動物はもちろんですが、自分が買った自動車、一定の特別感のある荷物などであっても使えないことはありません。
特別感のない新聞などは迎えに行くということはありませんが、家族が金メダルをとった記事が掲載される新聞などは気分としては迎えに行くと言っても問題ないでしょう。
野球の用語として、タイミングを早くバットをボールに当てに行こうとすることを迎えに行くとも言います。
これはネガティブな意味合いになっており、矯正の対象と言えます。
「向かい」とは?
互いに正面に対すること。
相対していること、自分の家の正面にある家など位置関係を指す言葉になっています。
向かいの車という言葉であれば対向車線にある車または隣の車線にいる車、鉄道の向かいのプラットホームであれば線路をまたいで渡る対面にあるプラットホームを指します。
向かい合わせに座るというケースでは互いに正面を向いている状態になり、自動車や路線バスではこれができないケースが多くなっており、電車であれば座席を回転するものやボックスシートがイメージしやすいでしょう。
病院の待合室は感染症の予防、案内の見やすさ、配布などの作業のしやすさから、狭い範囲での向い合せはあまりなく、そう大きくない診療所などで通路を介しての向い合わせは見られます。
向かいのビルという表現では少なくとも道路一本を挟んでいるケースが一般的で、例えば道路10本を挟むようなあまり長い距離にあるものを向かいとは言いません。
「迎えに」と「向かいに」の違い
「迎えに」と「向かいに」の違いを、分かりやすく解説します。
迎えにという言葉は、来る人を準備して待ちに向かうこと、迎えに行く相手のところまで乗り物を向かわせることを指し、幼稚園バスで帰る子供を道まで迎えに行くなどの使い方ができます。
位置関係は関係ありません。
向かいにという言葉は位置関係のもので、互いに正面に対すること。
相対していること、自分の家の正面にある家などの対象物などを指します。
道路を挟んで向かいのお宅などという使い方ができ、向かいの保育園に子供を迎えに行くというような使い方もできる全く関連性のない言葉となっています。
向かいは比較的短距離、迎えは向かいよりは長い距離ですが、アメリカに行った人を日本の空港まで迎えに行くというあたりが一般的で、アメリカに迎えに行くことはありません。
まとめ
迎えにと向かいには発音が近い言葉であるものの、意味が全く異なり、同一の文章で使うこともありえる言葉となっています。
家によっては向かいに建物がないというケースもありえますが、道路はあるのが一般的です。