この記事では、「付記」と「追記」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている表現を、正しく理解していきましょう。
「付記」とは?
付記(ふき)とは、本文に付け足すこと。
文書の中心となっている文に、補足となる文を添えることです。
メインが本文なら、サブとなる情報が「付記」になります。
もともと付記の「付」には「参考として付け加える」という意味があります。
読んでいる人の理解がさらに深まるように、添えられた短い文や情報が付記です。
付記は難しい漢字にルビを振ったり、参考にした文献を書き添えたりするシーンで用いられています。
またチケットやカードに添えられたQRコードを表すこともあります。
文書の引用元や情報の活用法など、サブで書き添えられた短文やコードが付記です。
「追記」とは?
追記(ついき)とは、後から付け足すこと。
文章を書いた後に、最新の情報を書き加えることです。
第1弾で書いた文章に漏れがあったとき、最初に書いたものから状況が変わった場合に使われています。
ビジネスシーンでも「すでに送ったメールの内容に、付け加えたい箇所がある場合」は追記と表題をつけて用いることがあります。
もともと「追記」の「追」には、以前の事柄について話をするという訳があります。
そのため1回目に登場した話に付け加えをおこなうことが「追記」です。
追記は書き手の事情によることが多いので、受け取り手によっては荒っぽさを感じることもあります。
そのため仕事のシーンで、やむを得ず追記を用いるときは「こちらの不手際で、何度も申し訳ございません」とひと言付け加えておくことが大切です。
柔らかい言い回しを覚えて、いいコミュニケーションを目指していきましょう。
「付記」と「追記」の違い
どちらも「記す」ことです。
「付記」と「追記」の違いを、分かりやすく解説します。
・「付記」は注釈、「追記」は書き足し
「付記」と「追記」はどちらも、文章を記すという意味の言葉です。
よく似ているものの、その内容は少しずつ異なっています。
まず付記とは、サブの情報を添えること。
メインとなる本文の、隅に書かれた注釈をあらわします。
メインとサブと分けることによって、文章全体がすっきりとした印象になって、読みやすい文になります。
必要な人だけ「付記」の部分を見ればいいので、効率的な文章になります。
そして追記とは、1度書いた文章に新しい文章を書き加えること。
最新の情報をプラスしたり、当時と状況が大きく変わった場合に変更点を加えたりします。
またビジネスでは以前に送った文章に、付け加えたい項目があるときに追記とあらわします。
付記が本文をサポートする注釈であるのに対して、追記は新しく追加した文章になります。
まとめ
「付記」と「追記」の違いを分かりやすくお伝えしました。
付記とは本文とは別に、注釈やコードを添えることです。
追記は古い文章に、新しい文章を付け加えることです。
それぞれニュアンスが異なっているので、正しく使い分けていきましょう。