「雑観」と「雑感」の違いとは?分かりやすく解釈

「雑観」と「雑感」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「雑観」「雑感」の違いを分かりやすく説明していきます。

「雑観」とは?

「雑観」とは?

雑観とは、ざっかんという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、色々なものが入り交じるとか主要ではないといった意味の雑の漢字に、物の見方や考え方といった意味がある観の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ雑観は、記者がニュース対象から感じた印象とか関係者の反応等を記事にしたものを表すのです。

「雑観」の使い方

雑観は新聞記者等が、何らかのニュースや事柄に対して観察を行った上で、それを纏めた記事に対して使われる言葉となっています。

あくまで記者が現場に出向いて、そこの状況や関係者の話等を拾い集める等して情報を収集して記事にしたものに対して、この雑観という言葉が使われているのです。

「雑感」とは?

「雑感」とは?

雑感とは、ざっかんという読み方をすべき言葉となっています。

文字で書かれたこの言葉を見れば一目瞭然な事ですが、纏まりがないや大まかでいい加減な様といった意味を持っている雑の文字に、心の動きとかかんどうといった意味を有する感の文字を加える事で完成した言葉です。

そのため雑感は、纏まりがない思いついたままの感想、といった意味を示します。

「雑感」の使い方

雑感は、思いつきの様な雑多な感想という意味を表す際に用いられる言葉です。

丁寧に熟考を重ねた上で書かれた感想というのではなく、その場の思いつきの直感に委ねて感想を書き連ねてしまう様なものを表現する言葉となっています。

最近で言うと、個人ブログに書かれる感想や偏った見方や意見だけを書き連ねる様なネットニュース等に対して、この雑感という言葉を用いる事が可能です。

「雑観」と「雑感」の違い

「雑観」と「雑感」の違い

雑観と雑感の文字表記を見比べれば即座に、2文字目に観と感という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。

所が最初の漢字は同じ雑であり、しかも共に読み方はざっかんとなっており、持つ意味合いも似通っている部分があるのでかなりややこしいです。

とはいえ2文字目の漢字の違いにより、表現する意味合いのニュアンスには違いが生じているのでそこをきちんと理解すれば、上手に使い分けを行う事が出来ます。

まず雑観は、新聞等の記者がニュース対象から感じられた印象とか周囲の状況を見る等した上で、記事にしたものを表す言葉です。

一方の雑感は、直感に従い思いついたままに記した雑多な感想に対して用いられる言葉となっています。

まとめ

まとめ

2つの言葉はどちらも最初に雑という、同じ漢字が使われているのです。

その上、読み方も同じでどちらも記事に関連して使用される事がある等、持つ意味合いも似通っているので厄介だったりします。

もっとも2文字目は観と感という文字の違いがあるので、示す意味合いにも相違点を見出す事が可能です。

ちなみに雑観は、雑誌や新聞の記者が対象とするニュースから受けた印象や関係者の反応等を記事したものを表現する言葉となっています。

対する雑感は、直感に従う形で書かれた様なとりとめのない感想といった意味を示す事が可能です。