この記事では、「コアコンピタンス」と「ケイパビリティ」の違いを分かりやすく説明していきます。
仕事力をアップさせていきましょう。
「コアコンピタンス」とは?
コアコンピタンスとは、企業の強みのこと。
ライバル企業が太刀打ちできない、優秀な事業をあらわします。
その企業の核となっている分野、得意ビジネスがコアコンピタンスです。
コアコンピタンスは厳しい時代を勝ち残っていくための、経営戦略のひとつです。
常に変わっている現代において「会社の得意とする武器は何か」考えていく作業はとても重要です。
コアコンピタンスを見極められるようになると「この企業ならではの強み」を携えながら、世界と戦っていけます。
また経営戦略がブレないようになり、会社の基盤が安定していきます。
中核となる事業を見定めて、高い技術力を磨いていくのがコアコンピタンスです。
「ケイパビリティ」とは?
ケイパビリティとは、会社が持っている能力です。
またこれから磨いていけば光る、会社としてのポテンシャルも含みます。
大きな課題を実現させるために、組織として持っている力をケイパビリティといいます。
例えば鉛筆を製造している、文房具メーカーがあったとします。
原料となる木材の調達、新商品の企画や開発、販売経路の確保、顧客サービスの充実を考えるのがケイパビリティです。
一連のプロセスを考えて、その企業らしいあり方を戦略的に見つめ直すのが、ケイパビリティの特徴になります。
ケイパビリティが確立できるようになると、組織全体が光るようになり、大きな利益が生み出せるようになります。
組織が元気になるための潤滑油がケイパビリティです。
「コアコンピタンス」と「ケイパビリティ」の違い
それぞれ概念は似ているので、間違えやすいです。
「コアコンピタンス」と「ケイパビリティ」の違いを、分かりやすく解説します。
・ケイパビリティがコアコンピタンスを生み出す 「コアコンピタンス」と「ケイパビリティ」は密接にくっ付いている、仲良しの関係になります。
ケイパビリティは商品の製造からアフターサービスまで、細やかなプロセスを指します。
その企業のカラーを活かしていく、独自の経営手腕をあらわします。
そしてケイパビリティの積み重ねによって生み出される事業が、コアコンピタンスです。
コアコンピタンスは企業の中核事業ともいえる、屋台骨になります。
ライバル社が真似できない、企業の武器です。
裏を返せばコアコンピタンスを作るためには、ケイパビリティは無視できません。
反対にコアコンピタンスが無いと、ケイパビリティは意味のないものになります。
そのため「コアコンピタンス」と「ケイパビリティ」は相思相愛、切っても切り離せない関係になっています。
まとめ
「コアコンピタンス」と「ケイパビリティ」の違いを分かりやすくお伝えしました。
コアコンピタンスは企業の強み、中核事業をあらわします。
そしてケイパビリティは会社の能力、経営手腕、プロセスを示します。
未来の仕事力に活かしていきましょう。