この記事では、「散策」と「探索」の違いを分かりやすく説明していきます。
「散策」とは?
これといって目指すものもなく、ぶらぶらと歩くことです。
認知症の方が家の外に出て遠くに歩いて行ってしまうことがあります。
周囲の人たちからすると、これといって目指すものもなく歩いているように見えますが、このことを指している言葉ではありません。
この言葉は、周囲の景色を楽しむなどしながら、ぶらぶら歩くことを指しています。
特に何かをしようという目的はありません。
川沿いを歩いて見ようかなと思ってぶらぶら歩いてみる、菜の花がたくさん咲いているというからちょっとそこまでいって歩いてみるといったことが、これにあてはまります。
やせるため、犬を歩かせるためといった目的はないのです。
ハイキングの場合は、しっかりとした目的があります。
そして、それなりの準備が必要です。
しかし、この行為が指す歩くは、しっかりとした目的はなく、特別な準備をする必要もありません。
「散策」の使い方
これといって目指すものはなく、ぶらぶら歩くことに対して使用する言葉です。
目的があって歩く場合には使用しません。
また、人間の行為を指しており、動物には使用しません。
「探索」とは?
「探索」には2つの意味があります。
ひとつは、まだわかっていない事柄をさぐり調べることです。
海底の状態はわかっていないことが多いです。
実際にそこに行ったり、道具を使ったりして、海底の状態を調べることは、この言葉が意味するものにあてはまります。
始めて行うロールプレイングゲームは、ダンジョンがどのようになっているのかわかりません。
そこで、どのような状態であるかを調べる作業をします。
ダンジョン内を歩いたり、人に聞いたりするとわかってきます。
わからないことを調べているのです。
こういった、まだわかっていないことを探し求めることを意味しています。
もう一つの意味は、罪を犯した人や罪状などをはっきりさせるために調べることです。
事件の背後に何があったのかわかっていなかったとします。
その背後をさぐり求めることなどが、この言葉が指すことにあてはまります。
「探索」の使い方
わかっていないことをはっきりさせるために、さぐり調べるという意味で使用します。
「散策」と「探索」の違い
前者は目的なく歩くことです。
後者は歩くことではなく、調べることです。
歩いて調べることがありますが、歩くという意味ではありません。
わかっていないことをはっきりさせるという目的があります。
「散策」の例文
・『散策を楽しむ』
・『川沿いを散策する』
・『一人で散策する』
・『散策に出かける』
「探索」の例文
・『フィールドを探索する』
・『探索する楽しみ』
・『知らない世界を探索する』
・『町を探索する』
まとめ
一方はぶらぶら歩くこと、もう一方はわかっていないことをさぐり調べることで、それぞれの言葉の意味は異なります。