この記事では、「純粋」と「純情」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている熟語を見分けていきましょう。
「純粋」とは?
純粋(じゅんすい)とは、余計なものが入っていないこと。
心の迷いがなくて、清らかなことです。
もともと純粋の「粋」の字には「混じり気がない」という訳があります。
そのためクリアで、違ったものが混ざっていないこと。
心が透き通っていて正直な様子を、純粋といいます。
「無添加」という意味合いもあるので、ハチミツや健康食品など身近な食品のキャッチコピーにも使われています。
そしてひたむきで、一生懸命な様子もあらわします。
不純なものが入っていない、まっすぐなものが純粋です。
「純情」とは?
純情(じゅんじょう)とは、よこしまな気持ちを抱いていないこと。
悪い心のない、素直な心意気をあらわします。
すれていない、うぶなハート。
幼い心のまま、すくすく育った穢れの無い心が純情です。
純情の「情」は「心の働き」をあらわす用語です。
そのため嘘のない心、周りの人を騙そうとしないピュアな愛情を純情といいます。
純情はその人の、心の在り方をあらわす言葉です。
おもに人柄を表現するときに使っています。
「純粋」と「純情」の違い
どちらも「純」という漢字が含まれているので、使い分けが難しいです。
「純粋」と「純情」の違いを、分かりやすく解説します。
・誠意が「純粋」清楚が「純情」
純粋と純情は、見た目がとてもよく似ています。
おさらいすると純粋とは、余計なものが入っていないこと。
また私利私欲のない、まっすぐな気持ちをいいます。
そのため「純粋に」というと「誠意をもって・嘘偽りなく」と同じような意味になります。
一点の曇りもない、透き通った物や心が純粋です。
そしてよく似た純情とは、世間の荒波にのみ込まれていない、初々しい心を指します。
産まれてきたばかりの赤ちゃんのように、クリアな心が純情です。
そのため自分をよく見せようとしない、自然のままの心や態度を純情といいます。
慎ましくて可憐、おしとやかで謙虚な態度も純情にふくまれます。
いい意味で都会慣れしていない、あどけなさを伝える表現が純情です。
ちなみに純粋は、もともとは哲学から生まれた語句です。
哲学で純粋というと経験していない、空想上の概念をあらわします。
実際には行動していない、仮の経験値をあらわしたものです。
整理すると純粋は、余計なものが混じっていないこと。
ひとつのことに集中する、空想上の仮定という意味もあります。
そして純情は、曲がっていない素直な心のこと。
初々しい、あどけない心意気をあらわします。
混じり気のないものが純粋、清らかな心が純情です。
まとめ
「純粋」と「純情」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも「純」という漢字が含まれています。
純粋とは一途な心意気のこと。
余計なものが入っていない、ピュアなものです。
そして純情とは、うぶな心のこと。
素直で清楚な様子をあらわします。