「カニバリズム」と「アントロポファジー」は類似した意味を連想させる混同しやすい言葉ですが、「カニバリズム」と「アントロポファジー」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「カニバリズム」と「アントロポファジー」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「カニバリズム」とは?
「カニバリズム」という表現は、「人が人の肉を習慣的・宗教的・風俗的に食べること」や「未開部族の食人習慣」を意味しています。
「カニバリズム」の語源は「カニバル(カリブ海の)」にあり、16世紀のスペイン人は西インド諸島に住むカリブ人たちが「習俗的な食人習慣・食人嗜好」を持っていると信じていました。
「カニバリズム」は「食人俗・人肉嗜食」という言葉で翻訳されますが、「習俗的・宗教的(儀式的)な人肉食・人間の共食い」を意味しているのです。
「アントロポファジー」とは?
「アントロポファジー」という表現は「人が人を食べること・食人」を一般的に意味する言葉で、「カニバリズム」も「アントロポファジー」の一種として解釈できます。
「アントロポファジー」には、「飢餓(緊急避難)によるやむを得ない食人・精神疾患による食人」なども含まれます。
「アントロポファジー」の語源はギリシア語であり、「人間」を意味する“anthropo-”と、「食べる」を意味する“-phagy”を組み合わせて作られた言葉です。
「カニバリズム」と「アントロポファジー」の違い!
「カニバリズム」と「アントロポファジー」の意味の違いを、分かりやすく説明します。
「カニバリズム」というのは、「人が人の肉を習慣的あるいは宗教的に食べる行動」を意味していて、「食人俗・人肉嗜食」という言葉で翻訳されます。
それに対して、「アントロポファジー」とは「人が人を食べること一般」を意味している言葉になります。
「アントロポファジー」は「飢餓による緊急避難の食人・精神異常の錯乱による食人」を含みますが、これらは食人の習慣である「カニバリズム」には含まれないという違いを指摘できます。
まとめ
「カニバリズム」と「アントロポファジー」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「カニバリズム」という表現は、「人が人の肉を習慣的(習俗的)に食べる行動、食人俗・人肉嗜食」を意味しています。
それに対して、「アントロポファジー」という表現は「習慣的・風俗的ではない人を食べること一般」や「飢餓(緊急避難)・精神異常による食人」の意味を持っています。
「カニバリズム」と「アントロポファジー」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の説明を読んでみてください。