この記事では、「使い魔」と「式神」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「使い魔」とは?
「使い魔」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「使い魔」は、「つかいま」と読みます。
「使い魔」は、「ファンタジーや伝承作品の中に登場し、魔法使いが使役する魔物や精霊のこと」という意味があります。
魔法使い、魔女などと主従関係にあり、言うとおりに行動する魔物や精霊を「使い魔」と呼びます。
例えば、昔話では、魔女が黒猫やカラスの姿をした魔物を使役している場面があります。
この場合は、「あのカラスは、魔法使いの使い魔だから、気を許してはいけない」などという文章を作ることができます。
また、魔術師が術を使い、分身した自分の姿を、動物の姿に変える場合もあります。
例えば、カラスの姿をした魔物がいる場合は、「あのカラスは、魔術師の分身から生まれた使い魔だ」などという文章にできます。
「式神」とは?
「式神」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「式神」は「しきがみ」と読みます。
「識神(しきのかみ)」、「式」などと呼ぶこともあります。
「式神」は、「陰陽道で、陰陽師が使役するという鬼神」という意味があります。
変幻自在な姿で、人の善悪を監視するとされています。
ちなみに「陰陽師(おんみょうじ)」は、平安時代など、古代日本の律令制下において、中務省の陰陽寮に属し、占筮?(せんぜい)?・地相判定などをつかさどった人のことを指します。
そのため、今でいう、占い師や天文学者、風水師や、神職に携わる人などの役割をしていたとされています。
陰陽師が仕事の際に、手先として使ったのが「式神」になります。
悪い魔物などが、都の平和を乱している場合、手先となる式神を用いて探索したとされているため、「陰陽師が式神を使い、都の平安を壊そうとしている魔物を探し出そうとする」などという文章を作ることができます。
「使い魔」と「式神」の違い
「使い魔」と「式神」の違いを、分かりやすく解説します。
「使い魔」は、「ファンタジーや伝承作品の中に登場し、魔法使いが使役する魔物や精霊のこと」という意味があります。
一方、「式神」は、「陰陽道で、陰陽師が使役するという鬼神」という意味があります。
このように、どちらも現実には存在しないと思われる魔物などを指す言葉という共通点があります。
ただし、「使い魔」は、魔法使いが使役する魔物なのに対して、「式神」は、陰陽師が使役する鬼神という違いがあります。
精霊や魔物、鬼神などを見た時、コントロールしているのが、魔法使いの場合は、「使い魔」と呼び、陰陽師だった場合は、「式神」と呼ぶようにしましょう。
まとめ
「使い魔」と「式神」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。