この記事では、「暴れる」と「暴れ回る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「暴れる」とは?
「暴れる」には3つの意味があります。
1つめは、荒々しい行動をすること、傷ついたり壊れたりなどをするほどの動きをすることです。
その行動が並外れてひどい場合をいます。
子供が癇癪を起こして、テーブルの上にのっているものをすべて投げつけました。
食器、テレビのリモコン、本、ティッシュなど、乗っていたものがどんなものであろうと気にせずに投げつけます。
食器は割れてしまい、本は折れてしまいました。
傷ついたり、壊れたりしているものが出ています。
この行動は荒々しいといえるでしょう。
2つめの意味は、大胆で勇敢な行動をすることです。
活気にあふれているようなさまをいいます。
サッカーの試合で説明をします。
ある選手は非常に優れた力を持っています。
あるときの試合でこの選手が、並外れた力を見せてくれました。
相手選手に抑えつけられることがなく、思う存分力を発揮しました。
大胆な攻撃を次々としかけます。
そういった活気にあふれているような行動を意味しています。
3つめは、結果のことを考えず度を超えて飲み食いすることです。
「暴れる」の使い方
荒々しい行動をする、大胆な行動をするといった意味で使用をします。
動物や人の行動についてをいいます。
「暴れ回る」とは?
「暴れまわる」には2つの意味があります。
ひとつは、ところかまわずに荒々しい行動をするです。
犬の行動で説明をします。
犬がティッシュを箱から何枚も抜き取って、それを部屋のあちこちに散らかしています。
スリッパを噛んで振り回しています。
廊下をあちこち走り回っています。
ソファーの上に乗っていた衣服を床に散乱させました。
こういった荒々しい行動を意味します。
一か所で荒々しいことをするのではなく、それがあちこちの場合をいいます。
もう一つの意味は、思い切り活躍するです。
満足できるほどに活躍することをいいます。
たとえば、野球の試合で自分の力を思う存分出し切るようなことを指します。
「暴れ回る」の使い方
荒々しい行動をするという意味では、その行為がそこらじゅうである場合に使います。
動物にも人間にも使う言葉です。
「暴れる」と「暴れ回る」の違い
乱暴な行動という意味が同じ似ていますが、まったく同じことではなく、後者にはその行為がそこらじゅうでという意味が含まれています。
一か所出ない場合をいいます。
「暴れる」の例文
・『世界を舞台に暴れる』
・『怪獣が暴れる』
・『暴れる犬に振り回される』
・『納得できなくて暴れる』
「暴れ回る」の例文
・『舞台で暴れ回る』
・『暴れ回るモンスターを捕まえる』
・『暴れ回る子供をなだめる』
・『狭い場所で暴れ回る』
まとめ
どちらの言葉にも乱暴な行動を意味しています。
しかし、同じことではなく、一方にはその行為をするのがところかまわずである意味が含まれています。