「能力」と「実力」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「能力」の意味や使い方
「能力」とは、ある物事ができる力のことを言います。
例えば仕事の「能力給」という言葉がありますが、これはその人の仕事に対する持っている力に応じて支払う給料のことです。
ですから仕事ができる人は「能力」があるということで給料が高くなるわけです。
人によってできる、できないと差があります。
そのような時は「彼は非常に能力が高い」「両者には同じぐらいの能力がある」「彼女は能力が足りない」「残念ながら能力が劣る」という風に言い表します。
「実力」の意味や使い方
「実力」とは実際に、そのもの、その人が持っている力量のことを言います。
「彼は有名だが、実力があるわけではない」「彼女の本当の実力はこんなものじゃない」という風に使います。
また使うことで示される力という意味もあります。
武力、警察力といったものを言います。
その場合は「実力で中止させる」「実力に訴える」「実力行使する」という風に言い表します。
「能力」と「実力」の違い
「能力」と「実力」、それぞれの言葉の意味、使い方を説明しました。
似たような言葉ですが意味合いが異なりますので使い分けるようにしましょう。
「能力」とは物事を成し遂げることができる力という意味になります。
仕事、勉強などに使われることが多い言葉でしょう。
一方で「実力」ですが、こちらは実際にその人、そのものが持つ力量のことを言います。
この意味の違いを理解して、覚えておくようにしましょう。
「能力」を使った例文と意味を解釈
「能力」を使った例文とその意味を見ていきます。
「能力」を使った例文1
「能力の限界を超えたのか、ダウンしている」
「能力」とは物事を成し遂げることができる力のことを言います。
自分の持っている力以上に頑張ることを「能力の限界を超える」という風に言い表すことができます。
それは無理をするということですので例文のように疲れて病気になったり、倒れるということになりやすいのです。
「能力」を使った例文2
「我社は、能力給なので年齢は関係ない」
「能力給」とは、仕事の「能力」に対して給料が払われるという意味になります。
年齢によって算定し払われる「年齢給」ではないということを例文は言っているのです。
「実力」を使った例文と意味を解釈
「実力」を使った例文とその意味を見ていきます。
「実力」を使った例文1
「まだまだ経験が足りない、実力不足を痛感している」
「実力不足」とは、その人が持っている力量が足りていない、少ないという意味になります。
「実力」を使った例文2
「話し合っても無駄なので、実力行使するしかない」
ある物事を成し遂げる時に、話し合いなどが通じない場合、行動、武力などを使うことを「実力行使」と言います。
まとめ
いかがでしたか。
「能力」と「実力」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。