「気合」と「気負い」の違いとは?分かりやすく解釈

「気合」と「気負い」の違い二語の違い

この記事では、「気合」「気負い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「気合」とは?

気合とは、きあいという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、精神や感情の働きといった意味の気の漢字に、様子や調子等の意味がある合の漢字を付け足す事により成立した言葉となっています。

だからこそ気合は、精神を集中させて事に当たる際の勢いを表すのです。

「気合」の使い方

気合は、集中力を研ぎ澄ませて事を行う、といった意味で使われる事が多い言葉となっています。

他にもスポーツの試合等で試合に集中すると共に、大きな掛け声を上げながら挑む選手がいたりするものです。

その掛け声の事も、この気合という言葉で表現する事が出来ます。

要するに事に当たる際に見せる、気持ちの勢いといった意味合いを持つ言葉です。

「気負い」とは?

気負いとは、きおいという読み方をする言葉となっています。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、人間の根底にあるとされるエネルギーといった意味を持っている気の文字に、物を背に乗せるや面倒事をせおい込むといった意味を有する負いの文字を加える事で完成した言葉です。

以上の事から気負いは、自分こそはと意気込んでしまう態度や気持ちを示します。

「気負い」の使い方

気負いは、負けたくないが故に一生懸命になる、といった意味を表現する言葉として用いられているのです。

とはいえ気負いがある事で、身体に余計な力が入る等してしまって、本来の実力が存分に発揮できない、といったややマイナスな意味合いを込めて使用される事が少なくありません。

そのため試合前には、気負いなく挑もう、といった形でこの言葉を否定する形で用いられるケースも多いです。

「気合」と「気負い」の違い

気合と気負いの文字表記を見れば、合と負いという文字の違いと共に、2文字と3文字という文字数の違いも見付ける事が出来ます。

所が最初に使われている文字が、共に気という同じ漢字であり、読み方もかなり似通っているので混同する恐れがある言葉同士と言えるのです。

ただし持つ意味合いには違いがあり、気合は精神を集中して事に当たるという気持ちの勢いや、その際に出る掛け声といった意味を表します。

一方の気負いは、自分こそはという態度とか気持ちを示す言葉です。

「気合」の例文

・『彼は監督から、試合に挑む際の気合が足りないと指摘されました』

「気負い」の例文

・『彼女は気負い過ぎが原因で、試験本番ではその実力を発揮出来ませんでした』

まとめ

2つの言葉はどちらも最初に、気の漢字が使用されています。

ですがその後に続く文字は違う上に、文字数も違う言葉同士ですが、似た様な読み方をする点がややこしい所です。

もっとも文字の違いから、表す意味にも相違点が生じています。

ちなみに気合は、精神を集中して物事に当たる時に生じる気持ちの勢いとか、掛け声を意味するのです。

対する気負いは、自分こそはと意気込む事で気持ちが逸り過ぎてしまう、といった意味に用いられます。