「虚ろ」と「虚しい」の違いとは?分かりやすく解釈

「虚ろ」と「虚しい」の違い二語の違い

この記事では、「虚ろ」「虚しい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「虚ろ」とは?

「虚ろ」「うつろ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「内部が空っぽであること」という意味で、中身が空洞になっていることです。

2つ目は「心がからっぽで抜け殻の様にぼんやりとしている様子」という意味で、病気やショックなどにより魂が抜けた様になっている状態のことです。

3つ目は「表情などに生気がない様子」という意味で、やる気がなく、受け身で手ごたえがない様子のことです。

4つ目は「何をしても報われないと絶望的になること」という意味で、外からの働きかけが何の役にも立たないと感じる様子のことです。

上記に共通するのは「中身が空っぽ」という意味です。

「虚ろ」の使い方

「虚ろ」「内部が空っぽであること」「心がからっぽで抜け殻の様にぼんやりとしている様子」「表情などに生気がない様子」「何をしても報われないと絶望的になること」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「虚ろだ・である」と使われたり、形容詞として「虚ろな表情」などと使われたり、副詞として「虚ろに繰り返す」などと使われます。

基本的に、中身が空っぽであることや、人が放心状態になる様子に使われる言葉です。

「虚しい」とは?

「虚しい」「むなしい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「内容がなく空っぽなこと」という意味で、見た目ばかり立派で内容が伴っていないことです。

2つ目は「無駄で甲斐がない」という意味で、やっても無益で意味がないことです。

3つ目は「あっという間ではかない」という意味で、かりそめでほんのわずかの間に終わってしまう様子のことです。

4つ目は「あらゆる欲や先入観などを棄てる」という意味で、「己を虚しゅうする」という意味で使われます。

上記に共通するのは「意味・内容がない」という意味です。

「虚しい」の使い方

「虚しい」「内容がなく空っぽなこと」「無駄で甲斐がない」「あっという間ではかない」「あらゆる欲や先入観などを棄てる」という意味で使われます。

形容詞として使われたり、副詞として「時間が虚しく過ぎる」などと使われたり、名詞として「虚しさを感じる」などと使われます。

・基本的に、意味や内容がなく空っぽなことや、あっという間ではかないことに使われる言葉です。

「虚ろ」と「虚しい」の違い

「虚ろ」「中身が空っぽであること」「人が放心状態になる様子」という意味です。

「虚しい」「意味や内容がなく空っぽなこと」「あっという間ではかないこと」という意味です。

「虚ろ」の例文

・『彼女は失恋してうつろな目をしている』
・『彼に声をかけてもうつろに返事するのみだ』
・『絶望してうつろな状態になる』
・『今はどんな言葉もうつろに響く』

「虚しい」の例文

・『政治家は国民の為などと虚しい言葉を繰り返す』
・『努力が無駄に終わり虚しい気持ちになる』
・『負けると分かって戦うのは虚しい』
・『自分の子供を虐待するとは虚しい世の中になった』

まとめ

今回は「虚ろ」「虚しい」について紹介しました。

「虚ろ」「空っぽ」「虚しい」「はかない」と覚えておきましょう。