この記事では、「間際」と「直前」の違いを分かりやすく説明していきます。
「間際」とは?
「間際」には2つの意味があります。
ひとつは、物事が今にも行われようとするときです。
物事が行われる本当に少し前を指しています。
サッカーの試合のことで説明をします。
今は後半戦で、残り時間があと30秒ほどです。
試合が終わる本当に少し前です。
あと30秒経てば試合は終わります。
このくらい本当に少し前を指す言葉です。
今度はテレビ番組のことで説明をします。
この番組は、6時から6時58分まで放送をしています。
今は6時57分です。
あと1分で番組は終了します。
今は番組終了の「間際」ということができます。
どれくらい前ならこの言葉が指す状態なのか、具体的な定義はありません。
懸賞の締め切りの場合だと1日くらい前、サッカーの試合だと数分前といったように、物事によってその時間は異なります。
もう一つの意味は、あるものとあるものとが接する少し前の部分です。
崖があったとします。
崖には崖が終わるところが必ずあり、そこから先は海だったり、川だったりします。
崖が終わるところは、この言葉が指すものになります。
「間際」の使い方
物事が今にも行われようとするとき、本当に少し前を指して使用をします。
「直前」とは?
「直前」には2つの意味があります。
ひとつは、物事が行われる本当に少し前です。
今にも行われそうなときを指しています。
これから発表会があったとします。
今は用意された部屋で準備をしています。
発表会が始まるまで、あと本当に数分です。
このような、何かが行われるまで本当にわずかな時間しかない場合をいいます。
今度はハンバーグを焼くことで説明をします。
今、フライパンを温めています。
ハンバーグを投入するまで本当にあと少しです。
今は投入の準備をしているところです。
フライパンで焼くまで、あと30秒ほどでしょうか。
これも、この言葉が意味する状態です。
もう一つの意味は、空間的にすぐ近くです。
横断歩道に立っていたら、車が突っ込んできたとします。
ぶつかりそうでしたが、10cmほど手前で車が止まりました。
人と車との間は空間的にすぐ近くです。
このような空間的なことを意味しています。
「直前」の使い方
時間や空間に使用する言葉です。
本当に少し前のことを指して使用します。
「間際」と「直前」の違い
時間についての意味は同じです。
どちらも何かが行われるわずかに前を意味しています。
「直前」には空間的にごく近いという意味もありますが、「間際」にはこの意味はありません。
「間際」の例文
・『発売間際になって中止になった』
・『間際まで我慢する』
・『締め切り間際』
・『寝る間際までテレビを見ている』
「直前」の例文
・『焼く直前に塩をふる』
・『発表直前で緊張する』
・『直前まで体調はよかった』
・『直前まで気を抜くことはできない』
まとめ
時間的な意味は同じで、一方には空間的な意味がありますが、もう一方にはその意味がない点が異なります。