この記事では、「地味」と「普通」の違いを分かりやすく説明していきます。
難しい表現を、使いこなしていきましょう。
「地味」とは?
地味とは、目立たないこと。
控えめで、奥まっていることです。
注意深く見ないと、素通りしてしまうもの。
派手ではないものが「地味」です。
地味は「地の味」と書きます。
地は土などの大地。
そして味は、おもむきを示します。
地球上にある草木や、土、蔓などの植物は茶色や濃いグリーンなど、落ちついた静かな色合いのものが多いです。
そのため暗めのトーンや、ひっそり目立たない姿や形を「地味」といいます。
地味には「センスがない、野暮ったい」というマイナスの意味もあります。
そのため他人に対して使うと、失礼にあたります。
使い方には、気を配っておきたいフレーズです。
「普通」とは?
普通とは、ありふれていること。
珍しくもなく、すぐに手に入るものです。
奇抜ではない様子、高すぎたり低すぎたりしない事柄を「普通」といいます。
レベルに例えるなら、上中下の「中」にあたるのが普通です。
ちなみに普通の「普」とは「すべてにわたって」という訳があります。
そして「通」は「一般的」という意味になります。
そのため周囲と比較して人並みなこと、何ら変わりのないものが「普通」になります。
ベーシックでいて、特別ではないこと。
普段着のように、いつも身に付けたり食べたりするものが「普通」です。
「地味」と「普通」の違い
どちらも良く似ています。
「地味」と「普通」の違いを、分かりやすく解説します。
・マイナスの意味もある「地味」
地味は暗くて、控えめなこと。
「地味な洋服」というと、飾り気のない落ちついた服装をあらわします。
華美ではない、とくだん特徴のないものが地味です。
地味には「身なりが洗練されていない」という否定的な意味もあります。
そのため謙遜しながら、自分の身のこなしや装いにつかうのが「地味」です。
他人に対して「地味」というと、あまり快く思われないので、気を付けておきましょう。
対する「普通」は「普通のごはん」や「普通の洋服」のように「いつもの」と同じように使われます。
おめかししていない、日常的に用いるものが「普通」です。
また「普通の人」だと、どこにでもいそうな一般的な人を指します。
「普通」もその人の目の前で使うと、おかしく聞こえてしまう表現です。
どちらも褒め言葉ではないので「地味」と「普通」を使う際には留意しておきましょう。
まとめ
「地味」と「普通」の違いを分かりやすくお伝えしました。
地味とは暗くて、目立たないこと。
田舎っぽくて、さえない様子です。
そして普通とは、ありふれていること。
とくべつ優れている訳でも、劣っている訳でもない中間をあらわします。
地味は洋服やデザインに対して使い、普通はその物やその人の性質を例える場合に用いています。
決して褒め言葉ではないので、シーンを選んで使っていきましょう。