この記事では、「微妙」と「絶妙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「微妙」の意味や使い方
「微妙」とは、はっきりとは表現できない、僅かなという解釈で使われる言葉です。
よく見聞きするのは、「微妙な差だが、1番が勝ったように見えた」といったような、はっきりとしない、僅かなのどちらとも言い換えることができる使い方です。
ですが、若者の間ではこの言葉をそのような解釈ではなく、何とも言えない、どちらかと言えば悪い方などという意味合いで使っており、「うーん、微妙だ」と言えば、何とも言えないなという意味になり、「これはちょっと微妙だな」のように使われた時には、どちらかと言えば好みではないと言っていると考えることができます。
どちらでもそれほど意味が変わる訳ではない為、そのような色々な使われ方になる言葉だと覚えておいてください。
「絶妙」の意味や使い方
「絶妙」は、とても優れていることの表現になります。
技能がそれだけ優秀だという意味にもなり、「この作品は絶妙な出来栄えだ」と使った時には、とてもいい作品で、作った人の技能についても褒めていると解釈できます。
「絶妙なバランスだ」などとも使える言葉で、この場合には、すごくバランスに優れていることの表現となります。
「微妙」と「絶妙」の違い
「微妙」と「絶妙」は、見た目は似ていますが、「微妙」は「びみょう」、「絶妙」は「ぜつみょう」と読み方が全く違い、意味も特に似ていません。
「微妙」は、先のようにはっきりとしない、どちらかと言えば悪い方といった意味で使われますが、「絶妙」は、すごいという賞賛、またはすごく何かに優れていることの表現になります。
よって、これらを間違って使うことはまずないでしょう。
パソコンなどの変換で出すとしても、読みが違うので、間違えてしまうことはありません。
「微妙」を使った例文と意味を解釈
「微妙」を使った例文と、その意味の解釈です。
この言葉だけで「悪い方」だと表現している場合、若者ならではの使い方になります。
「微妙な所だけど、これで我慢しておくか」
どちらかと言えば、欲しい訳でもないが、これで我慢しておくと言っていると解釈できます。
若者がよく使っている方の解釈になりますが、現在ではこのような使われ方が普通だと言えるかも知れません。
「絶妙」を使った例文と意味を解釈
こちらは「絶妙」を使った例文と、その意味の解釈です。
この言葉は、自画自賛に使うことも少なくありません。
「我ながら、何とも絶妙に仕上がったものだ」
その自画自賛として使っている例になります。
この手の使い方も多く見られ、それだけいい出来だと考えているからこその表現です(実際にどうかとは別問題になります)。
まとめ
「微妙」と「絶妙」は、このような言葉です。
見た目が似ているだけで、意味は全く違う為、読み間違いにだけ気を付ければ特に問題なく区別できるでしょう。