この記事では、読み方が同じ「究明」と「糾明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「究明」とは?
「究明」とは、対象の元となった原因や理由を追究することです。
「原因の究明」という使い方がよく見られる言葉で、そのまま原因を追求することになります。
他に「真相の究明」と用いられることも多く、このような何かの元になったこと、謎となっていることなどの追求に対して用いる言葉です。
ただし、「追求する」という意味に留まる為、これに成功したとしない限りは真相が分かった訳ではありません。
よって、それをこれから行う、行っている最中だという意味で使われます。
「糾明」とは?
こちらの「糾明」は、悪事について追求し、詳細を明らかにするという意味になります。
「この事件の糾明には時間が掛かりそうだ」と使った時には、詳しく解明されて詳細が明らかになるまでには時間が掛かると表現しています。
よって、上の「究明」と同じく「追求する」ことになる言葉ながら、対象が悪事だけに限られる表現です。
「糺明」とも表記しますが、一般には「糾明」の方で使われています。
「究明」と「糾明」の違い
「究明」と「糾明」の違いを、分かりやすく解説します。
「究明」は、原因や理由の追求となる言葉で、「糾明」の方は、悪事に関する細かな部分までのそれだと解釈していいでしょう。
その為、「全容究明」とすると、対象となった元の全てを追求するという意味になり、「全容糾明」とすれば、対象の悪事の詳細まで全て明らかにすることになります。
意味として、「糾明」は、使い方次第で「究明」の中に含まれると考えることができますが、悪事のそれに対しては、専用の表現となっている「糾明」の方を使うのが一般的です。
まとめ
「究明」と「糾明」は、このような違いがある言葉です。
「究明」の方は、ニュースや記事でよく見聞きする言葉なので、きちんと意味を覚えておきましょう。