「待避」と「退避」の違いとは?分かりやすく解釈

「待避」と「退避」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「待避」「退避」の違いを分かりやすく説明していきます。

「待避」とは?

「待避」とは?

「待避」には2つの意味があります。

ひとつは、危険のない場所によけて、危険が過ぎるのをまつことです。

避けて待つという意味です。

海が荒れているときに船を出すことはできません。

台風が接近をしているときには海が荒れやすく、もしも海に出てしまえば沈没するなどの危険があります。

海外から日本に船がやってきたとします。

自国に帰ろうと思ったときに、日本に台風が接近しました。

海が荒れていて、船を出したら非常に危険です。

そのため、台風が過ぎてくれるのを安全な港で待っていました。

危険のない港という場所で、危険なものである台風や荒れた海が過ぎてくれるのを待っています。

このような行為を意味する言葉です。

もう一つの意味は、列車が通過するのを、他の列車が別の路線で待つことです。

列車はレールの上を走ります。

車が車線変更するようにいつでもレールを変更できるわけではなく、決まった場所でしか変更できません。

ある列車が通過するときに、別のある列車が同じレール上にいてはぶつかってしまいます。

それを避けるために、別のレールに移って待ちます。

「待避」の使い方

危険なものがあり、それを避けて過ぎ去ってくれるのを待つという意味で使用をします。

危険なことがある場合に使用されるのが一般的です。

「退避」とは?

「退避」とは?

その場所から離れて危険を避けることです。

津波がやってくることで説明をします。

現在の技術では、いつ津波がやってくるのかある程度予想することができます。

そのため、これから津波がやってくるとわかれば、実際にやってくる前に逃げることが可能です。

低い土地にいては波に飲み込まれる可能性があり危険ですが、高台に移れば安全です。

危険な場所である低い土地から、危険を避けるために高台に移ることを、「高台に退避する」といいます。

これによって危険から離れることができます。

「退避」の使い方

危険から離れるという意味で使用をします。

危険が迫っているときに使うことが多いです。

「待避」と「退避」の違い

「待避」と「退避」の違い

避けるという意味を含む点が似ていますが、同じことではありません。

「待避」は危険が過ぎるのを安全な場所に移動して待つことです。

避けるという意味と待つという意味が含まれています。

「退避」は危険な目にあわないようにするためにその場を離れることです。

避けるという意味だけで、待つという意味は含まれていません。

「待避」の例文

「待避」の例文

・『しばらく待避する』
・『待避が進められている』
・『待避する場所には屋根があった』
・『待避できるスペース』

「退避」の例文

「退避」の例文

・『全員が退避できました』
・『速やかに退避してください』
・『退避場所を確認する』
・『山林に退避する』

まとめ

まとめ

避けるという意味を持つ点が似ていますが、一方には待つという意味も含まれている点が、2つの言葉の違う部分です。