この記事では、「太陰暦」と「太陽暦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「太陰暦」とは?
太陰暦とは、たいいんれきという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、月という意味を持つ太陰の文字に、巡って来る日や月、季節を記すものを意味する暦の文字を付け足す事で完成した言葉となっています。
以上の事から太陰暦とは、月の満ち欠けを基準にして作られた暦を表すのです。
「太陰暦」の使い方
太陰暦は、月の満ち欠けを基にして定められた暦を表現する言葉として使われています。
新月を朔、満月を望と呼びこの朔から望、或いは逆に望から朔の期間を1ヶ月とする考え方です。
1ヶ月は29日から30日となる、12ヶ月で基本的に354日が1年となります。
ただし現在ではこの太陰暦は、イスラム暦にしか採用されていないです。
「太陽暦」とは?
太陽暦の読み方は、たいようれきという読み方となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば合点が行く事でしょうが、銀河系の恒星の1つでたいよう系の中心という意味を持っている太陽の漢字に、こよみやカレンダーといった意味を有する暦の漢字を合体させる事によって成立した言葉です。
だからこそ太陽暦は、地球の公転運動である1太陽年を基本として生み出された暦を指し示します。
「太陽暦」の使い方
太陽暦は、地球の公転運動を基にして決められた暦を表現する際に用いられる言葉です。
つまり名前の通り、地球から見た太陽の動きを基準にして生み出された暦となっています。
基本としては1年は365日であり、4年に1度閏年として366日の年を設ける事で、調整する暦です。
そんな太陽暦には幾つか種類がありますが、現在ではグレゴリオ暦が太陽暦として世界中の多くの国で使用されています。
「太陰暦」と「太陽暦」の違い
太陰暦と太陽暦の文字表記を見比べれば、2文字目に陰と陽という漢字の違いを見出す事が可能です。
ただし3文字中他の2つの漢字は同じであり、どちらも暦を意味する言葉なのでややこしい部分がある組み合わせと言えます。
ただし太陰暦は、月の満ち欠けを基準にして定められた暦の事です。
一方の太陽暦は、地球の公転運動、即ち地球上から見た太陽の動きを基準にして定められた暦に用いられる言葉となっています。
まとめ
2つの言葉は共に漢字3文字で表記される上に、最初と最後に使用される漢字が太と暦という共通点があるのです。
更にどちらも、文字通り暦を示す言葉である点も共通点と言えます。
もっとも2文字目に陰と陽という対照的とも言える漢字が用いられている事から、表す意味合いには明らかな違いを見付ける事が可能です。
そのためこの2つの言葉を誤りなく使い分けるには、それぞれの言葉の意味をしっかり理解する事が近道と言えます。
ちなみに太陰暦は、月の満ち欠けという現象を基にして定められた暦に対して使われる言葉です。
対する太陽暦は、地球から見た太陽の動きである地球の公転運動を基準にして作成された暦を表現する言葉となっています。