この記事では、「文字コード」と「エンコード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「文字コード」とは?
「文字コード」とは、スマホやパソコンで画面に表示される文字(キャラクター)に対して振られている個別のコードのことです。
16進数の2バイト、または4バイトで、いくつかの種類があり、例えば、日本では「シフトJISコード」と呼ばれるものが一般的で、これでは半角の「A」は「41」になり、「B」は「42」です。
全角にも対応しており、そちらの「A」は「8260」、「あ」は「82A0」となります。
しかし、近年では世界標準と言える「Unicode」が使われる傾向にあります。
半角に関してはシフトJISコードを踏襲していますが(元々半角文字は、シフトJISコードの作成時に英語圏と同様のコード設定にしていた為です)、全角の扱いが異なり、こちらでは「A」は「FF21」、「あ」は「3042」となっています。
現在の多くのシステム(OS)では、表示の上では「Unicode」が基準となっており、内部的にその他のコードが使われていても、そちらに変換して表示しています。
「エンコード」とは?
「エンコード」とは、データの形式(フォーマット)を変更することの表現です。
主にデジタルデータの変換に使う言葉ですが、アナログデータからデジタル化することもこのように表現できます。
例として、ビデオテープの映像をパソコンに動画として取り込み、保存するような作業に対して「ビデオテープからエンコードする」と用いたり、MP4形式の動画ファイルからFLV形式に変換した際にも「MP4からFLVにエンコードした」と使って構いません。
映像だけでなく、音声ファイルの変換にも使うことができ、「そちらのパソコンでMP3形式からWMV形式にエンコードできる?」と言ったような使われ方もよく見聞きします。
「文字コード」と「エンコード」の違い
「文字コード」と「エンコード」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもスマホやパソコンなどで使われる言葉で、「文字コード」は、画面に表示される文字にそれぞれ振られている内部コードのことで、「エンコード」は、形式の変換のことだと覚えておいてください。
よって、全く別の意味になります。
まとめ
「文字コード」と「エンコード」には、このような違いがあります。
「エンコード」は、様々な変換作業に対して使える言葉です。