「タダ働き」と「ボランティア」の違いとは?分かりやすく解釈

「タダ働き」と「ボランティア」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「タダ働き」「ボランティア」の違いを分かりやすく説明していきます。

「タダ働き」とは?

「タダ働き」とは?

無料で労働をすることです。

「タダ」は無料、「働き」は労働をすることです。

本来は収入を得る目的で行うような事柄を無料で行うことを意味します。

ある店に就職をしました。

しかし、最初は技術がないからと見習い扱いで、他の社員がやることと同じようなことを、無料でやらされました。

住み込みなら衣食住の世話をしてもらえるので、賃金という形ではなくても、何かを対価としてもらっていることになります。

しかし、この人の場合は通いだったので、衣食住の世話もしてもらえません。

まったく報酬をもらっていないのです。

このような、何も対価をもらっていない労働をこの言葉は意味しています。

管理の行き届いている企業ならこういったことは滅多にないでしょうが、残業代を支払わないといった企業もあるようです。

「タダ働き」の使い方

無料で労働をすることを指して使用する言葉です。

奉仕の気持ちがあって行うものには使用しません。

「ボランティア」とは?

「ボランティア」とは?

自ら進んで社会事業などに参加をし、報酬をもらわずに奉仕活動をすることです。

自ら進んで行うものを指しており、本来は嫌々やるものではありません。

また、これは報酬をもらわないということを前提に行われます。

ゴミ拾いがこれにあたります。

空き缶を拾って売るなどは別にして、ゴミを拾っても賃金をもらうことはできません。

それでも、社会をきれいにしようなどという奉仕の気持ちから、ゴミを拾う人はいます。

奉仕の気持ちからしているこの行動を「ボランティア」といいます。

この活動はいろいろなところで募集されており、リサイクル活動、被災者の援助、美術館や博物館での活動、オリンピック・パラリンピックでの活動などがあります。

美術館や博物館での活動とは、職員としての活動ではなく、解説などを手助けするような活動を意味しています。

「ボランティア」の使い方

自ら進んで奉仕活動をすることを指して使用する言葉です。

「タダ働き」と「ボランティア」の違い

「タダ働き」と「ボランティア」の違い

どちらの言葉が指すものも無料で行われますが、同じことではありません。

「タダ働き」は本来は報酬をもらって労働するようなことを、報酬がもらえずに行うことをいいます。

「ボランティア」は報酬をもらえないことを前提に行います。

また、これは奉仕活動です。

「タダ働き」の例文

「タダ働き」の例文

・『タダ働きさせられていた』
・『かつてのタダ働き分の賃金を要求する』
・『タダ働きさせていたことが明らかになった』
・『タダ働きで心身ともに疲れた』

「ボランティア」の例文

「ボランティア」の例文

・『ボランティアを募集しています』
・『地域の交通安全ボランティア』
・『ボランティア仲間』
・『ボランティアで一時的に犬を預かる』

まとめ

まとめ

2つの言葉が指すものはどちらも賃金をもらわずに行うものですが、同じ活動ではありません。