この記事では、同音になる「固持」と「固辞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「固持」とは?
「固持」とは、頑なに自分の考え方や信念を曲げないことの表現です。
つまり、思ったことを変えないという意味になり、「自分が思っているこの考えは、今後も固持し続ける」などと使われる言葉になります。
人の考え方や信念に対して「そんなに固持することもないだろう」のように使うこともでき、この場合には、無理にそのような考えを貫こうとするなという意味になり、「意地」に近いものだと考えると分かりやすいかも知れません。
「固辞」とは?
こちらの「固辞」は、頑なに拒否するという意味になります。
「その役職への就任は固辞させてもらう」とすると、その役職へは就きたくないと頑なに拒否している表現になり、反対意見を「固持」することと同様の意味になります。
つまり、「それについては固辞する」は、「~は反対だと固持する」と同様の意味になり、反対という意味でのみ使うことができる「固持」のことだと解釈していいでしょう。
「固持」と「固辞」の違い
「固持」と「固辞」の違いを、分かりやすく解説します。
「固持」は、対象の事柄を問わず、一定の考え方に拘るという意味になり、「固辞」は、どうしても反対だと同様に拘ることの表現として使う言葉です。
よって、「固辞」の解釈は、「固持」の使い方次第では、その中に含まれるということになります。
特定の考え方を譲らないのが「固持」することで、それが拒否に繋がるものの場合には「固辞」と言い換えることができると覚えておきましょう。
まとめ
「固持」と「固辞」は、このような違いになります。
発音では同じ言葉なので、断りの意味で「それについては固持する」と使った場合には、「固辞」との区別が付きません。
ですが、どちらでも意味は一緒なので、「固持」、「固辞」のといずれと解釈されても問題はありません。