「所用」と「所要」の違いとは?意味を詳しく解釈

「所用」と「所要」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、同音になる「所用」「所要」の違いを分かりやすく説明していきます。

「所用」の意味や使い方

「所用」の意味や使い方

「所用」とは、それほど大きくもない(ちょっとした)用事という解釈で用いられる言葉です。

ビジネスでよく使われる言葉で、例えば、電話が掛かってきた時に出掛けていて、後から「所用で外出していました」などとそれについて話すという具合になります。

主に1、2日程度の用事に対して使う言葉で、1週間以上も掛かる(掛かった)それにはあまり用いません。

用事の内容は私的なものだったり、社用の場合など様々で、どのような内容でも使うことができます。

本来の意味としてはただの「用事」のことですが、現実的な使われ方として、このような解釈になる(そのように解釈する)言葉だと考えていいでしょう。

「所要」の意味や使い方

「所要」の意味や使い方

「所要」は、それに必要になると解釈して使う言葉です。

「所要の手続きを~」と使った時には、必要になる手続きという意味になり、「所要時間は、約2時間らしい」とすると、2時間くらいは必要だと言っているのと同じです。

物に対しても使うことができ、「所要物品を所持した上で~」とすれば、必要になる物のこととになりますが、あまりそのような使い方は見聞きしない言葉で、先のような手続きや時間などが実際の使われ方では主な対象となっています。

「所用」と「所要」の違い

「所用」と「所要」の違い

「所用」「所要」の違いを、詳しく説明していきます。

「所用」は、本来は「用事」のことで、現実的な使われ方として、ちょっとしたそれという意味だと考えていいでしょう。

話しにくい内容の用事にもうまく使える言葉で、そのように濁す為に用いられていることもあります。

「所要」の方は、必要になるという解釈なので、読み方こそ同じ「しょよう」ですが、似た部分は特にありません。

漢字変換の際に、これらを間違えないように注意してください。

「所用」を使った例文と意味を解釈

「所用」を使った例文と意味を解釈

「所用」を使った例文と、その意味の解釈になります。

一般にはあまり見聞きしない言葉かも知れませんが、うまく使えないこともありません。

「所用で2日ほど家を空けるので、用事があれば携帯電話に掛けて欲しい」

2日程度であれば、「所用」で表現できる範囲です。

このような使い方は一般でもよく見られ、特にどのような用事か言いたくない(話す必要がない)時には便利な言葉だと言えるでしょう。

「所要」を使った例文と意味を解釈

「所要」を使った例文と意味を解釈

こちらは「所要」を使った例文と、その意味の解釈になります。

この表現は、そのまま「必要になる」ことなので解釈はとても簡単です。

「電車でもタクシーでも、そんなに所要時間は変わらないだろう」

「必要になる時間」と置き換えられますが、このような時には「掛かる時間」とした方がスムーズな表現になります。

必要に応じて、このようにうまく解釈してください。

まとめ

まとめ

「所用」「所要」は、このような違いがある言葉です。

発音は一緒ですが、意味は全く違うので、変換ミスには注意してください。