「讒言」と「諫言」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「讒言」と「諫言」の違いとは?言い換え

この記事では、「讒言」「諫言」の違いを分かりやすく説明していきます。

「讒言」とは?

「讒言」とは上の立場にいる人に対して嘘偽りを告げ口して他人を陥れることです。

他人を蹴落とすために嘘をついたり、根の葉もないデタラメを伝えて、上からの評価を落とさせることを指します。

上の人に誰かを悪く伝えるにしてもそれが事実の場合は含まず、あくまでも嘘やデタラメを上の立場の人に伝えることだけが「讒言」です。

他人を貶めるためにする目上の人への告げ口なので、悪意によって行われます。

「諫言」とは?

「諫言」とは上の立場にいる人に対して欠点や間違っている点を指摘することです。

目上の人に対して直接悪口を言うという意味ではなく、そういう悪いポイントがあるので注意してください直してくださいという意味で伝えます。

欠点を指摘される本人からすれば嫌な気分になって当然ではありますが、そう思われてでも悪い点を直してほしいという善意からくる行動です。

「讒言」と「諫言」の違い

「讒言」「諫言」の違いを、分かりやすく解説します。

目上の人に他人の評判を悪くする嘘を伝えるのが「讒言」で、目上の人に改善するべき目上の人の悪い点を伝えるのが「諫言」です。

「讒言」の内容は嘘ですが「諫言」は事実を伝えます。

また「讒言」は他人を陥れようとする悪意による行動ですが、「諫言」は相手の行いを正したり相手の悪い点を直させようという善意からの行動です。

「讒言」の例文

・『讒言によってライバルを蹴落とす卑怯な人』
・『活躍を妬む人に讒言されて職を失った』

「諫言」の例文

・『耳に痛い諫言こそ真剣に聞かなくてはいけない』
・『諫言しすぎたせいで上司に疎まれている』

まとめ

目上の人に誰かの悪い話を伝えるという点では共通しているものの、「讒言」「諫言」では誰の話なのかや事実か否か、そして何のために伝えているのかと様々な点が異なります。

他人の評価を落とすための嘘が「讒言」で、目上の人により良い人になって欲しいと思うからこその忠告が「諫言」です。