この記事では、「霧」と「霞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「霧」とは?
「霧」の意味と概要について紹介します。
意味
「霧」は「きり」と読み、意味は「気象用語であり、大気中に水滴が漂い視界範囲が1キロ未満になる状態」のことです。
大気中には水蒸気が含まれているのですが、それが細かい水滴となり浮遊して、視界が悪くなることを言います。
概要
「霧」は山や海などで発生することが多いのですが、世界的には「ロンドン」が「霧の都」として有名です。
「霧」には水滴が含まれていて、中にいると皮膚や髪、洋服などが湿気を帯びてしまいます。
空気中には水蒸気が含まれていて、何らかの理由で空気の温度が下がり、露点温度に達することで水滴に変化して発生します。
気象用語として使われ、視界がぼやけてしまい、水平方向で見える範囲が1キロ未満の状態のことを言います。
また、視界範囲が「地上100メートル、海上500メートル」以下になると「濃霧(のうむ)」と呼ばれます。
「霞」とは?
「霞」の意味と概要について紹介します。
意味
「霞」は「かすみ」と読み、「空気中の水滴や、何らかの粒子により視界が悪い様子のこと」という意味です。
単に視界が悪いという様子を表す言葉であり、気象用語ではありません。
概要
「霞」は、昼間に出る現象に限定され、夜間の場合は「朧(おぼろ)」と言います。
「おぼろ月」は、「ぼんやりしていて良く見えない月」のことです。
「霞」は気温が上昇し始める季節におき易く、古くから俳句では春を表す季語として使われています。
単に視界がぼやけて見える状態なので、考えがまとまらない時などに「頭の中に霞がかかっている」と言うこともあります。
「霧」と「霞」の違い!
「霧」は、「気象用語であり、空中に水滴が漂い、視界範囲が1キロメートル未満になっている状態」です。
「霞」は、「空中に水滴や他の粒子が漂い、視界が悪い様子を表す言葉」です。
まとめ
「霧」と「霞」は、「専門用語」か「日常表現」かという違いがあります。
電車遅延の理由として説明する時には「霧」を使いましょう。