この記事では、「FX」と「外貨預金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「FX」とは?
「FX」とは、外国為替先物のことで、指定した外貨を購入し、そのレートの変動によって利益、損益が発生する仕組みの相場取引になります。
例えば、1ドルが110円の時に1000ドルを購入すると(その為に掛かる手数料などは、ここでは考えません)、11万円掛かります。
このドルをポジションとして所持している間に1ドルが115円まで上がれば、その価値は11万5千円相当になり、その時点で決済すれば、差額の5千円が利益となるという具合です。
これに加えて、所持していた間の利息分も得ることができます(購入した外貨の発行元の国に対し、その分のお金を貸していたという扱いになる為です)。
レバレッジというシステムが利用できる為、15倍のそれを使うと、1万円で1000ドル分(11万円相当)の購入が可能になります。
ただし、利益も損益も同じく15倍になる為、損を出してしまうと大変なことになってしまうので、よく考えた上で利用しないといけません。
「外貨預金」とは?
「外貨預金」とは、日本円を外貨に換算して預金することです。
こちらの例としては、1ドルが110円の時に11万円を預金すると、1000ドルという預金額になり、それに対して発生する利息分もその外貨の発行元の国に準じるという仕組みになります。
日本より利息が高い国の外貨で預金することで、通常の預金よりメリットが生じると考えて構いませんが、その外貨自体のレートが下がってしまうと、逆に損となってしまう場合もあるので注意が必要になります。
尚、レートが上がった時には、その差額分も利益になります。
仕組みとしては先の「FX」と似たようなものですが、こちらは現物のみの扱いとなっており、レバレッジは利用できません。
「FX」と「外貨預金」の違い
「FX」と「外貨預金」の違いを、分かりやすく解説します。
「FX」では、レバレッジが利用できる点が「外貨預金」との一番の違いになります。
10倍のそれを利用すると、1万円でその10倍の10万円までの外貨が購入できることになり、レート変動に対する利益、損益も共に10倍になる為、短期間で大きな利益になることも珍しくありません。
ですが、ポジションの所有中に元の1万円以上の含み損が出た時点で強制的に取引はストップされ、元の1万円はパーになってしまいます。
レバレッジを利用すると、そのような危険性も高い、ハイリスク、ハイリターンの投資になるという特徴があると覚えておいてください。
まとめ
「FX」と「外貨預金」は、このような違いになります。
レバレッジを利用しない「FX」は、「外貨預金」とそう変わるものではありませんが、それが利用できるからこそ「FX」の方が選ばれるのだと考えていいでしょう。