「金融資産」と「金融商品」は同じような意味を連想させる紛らわしい二つの用語ですが、「金融資産」と「金融商品」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「金融資産」と「金融商品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「金融資産」とは?
「金融資産(きんゆうしさん)」という経済用語は、「現預金・株・株以外の国債や投資信託などの有価証券・金融派生商品(デリバティブ)」などの資産価値を持つ実質価格が変動するものを意味しています。
「金融資産」は現金そのものも意味しますが、株や投信、デリバティブなどの売ることで現金と交換できる資産価値があるものを含んでいます。
「金融商品」とは?
「金融商品(きんゆうしょうひん)」という経済用語は、「銀行・保険会社・証券会社などが販売している金利・市場価格(相場)が反映されて実質価格が変動する商品」の意味を持っています。
具体的な金融商品として、「預貯金・定期預金・外貨預金・株・投資信託・国債・公社債・保険・民間の年金保険・金融派生商品(デリバティブ)」などを上げることができます。
「金融資産」と「金融商品」の違い!
「金融資産」と「金融商品」の違いを、分かりやすく解説します。
「金融資産」と「金融商品」はいずれも「経済的な価値があるもの・他者に対する債権(請求権)があるもの」を意味していますが、「金融資産」は「個人・法人が持つ現預金や株などの財産」を示しています。
「金融資産」が「個人・法人がすでに保有している現預金・株・投信などの財産」を意味しているのに対して、「金融商品」というのは「銀行・証券会社などが売ろうとしている資産価値のある価格が変動する商品」を意味しているという違いがあります。
「金融資産」は「資産価値のある現預金・株・投信・保険」などに意味の重点があり、「金融商品」は「銀行などの金融機関が顧客に売っている(提供している)預貯金・株・投信・保険」などに意味の重点があるのです。
まとめ
「金融資産」と「金融商品」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「金融資産」というのは、「現金預金・株式・株式以外の国債や投資信託などの有価証券・金融派生商品」などの経済価値を持つものを意味しています。
それに対して、「金融商品」という経済用語は「銀行・保険会社・証券会社などが取り扱っている金利や市場価格が反映されて実質価格が変動する商品」の意味合いを持っています。
「金融資産」と「金融商品」の違いを知りたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。