「DES」と「AES」は秘密鍵暗号方式に関する二つの類似したIT用語ですが、「DES」と「AES」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「DES」と「AES」の違いを分かりやすく説明していきます。
「DES」とは?
「DES(Data Encryption Standard)」とは、「IBMが開発して、1977年にアメリカ政府標準の暗号方式として採用された共通鍵(秘密鍵)暗号方式」を意味しています。
「DES」の鍵長は「56ビット」ですが、パリティチェック用の8ビットを追加した「64ビット」の鍵データを使用しています。
1990年代からコンピューター性能向上で、DESのセキュリティーリスクが高まったため、次世代の暗号方式として下の「AES」が採用されました。
「AES」とは?
「AES(Advanced Encryption Standard)」とは、「セキュリティーレベルが低下したDESに変わって、2000年に採用された米国標準の安全性が高くて高速な共通鍵(秘密鍵)暗号方式」の意味を持っています。
「AES」のブロック長は「128ビット」で、鍵長は「128/192/256ビットの3種類」から選択することが可能です。
「AES」の暗号標準は、ベルギーの暗号学者フィンセント・ライメンとホアン・ダーメンが考案した「Rijndael(ラインダール)」がベースになっている暗号方式です。
「DES」と「AES」の違い!
「DES」と「AES」の違いを、分かりやすく解説します。
「DES」も「AES」もアメリカ政府が標準の共通鍵暗号方式(秘密鍵暗号方式)として採用したものですが、2000年に採用された「AES」は1977年採用の古い「DES」よりもセキュリティレベルが高くて処理速度も速くなっています。
「DES」の鍵長は「56ビット(パリティチェック用の8ビットを加えて64ビット)」ですが、「AES」の鍵長は「128/192/256ビットの3種類」から選択することができるという違いも指摘できます。
「AES」は暗号化のラウンド回数が「DES」よりも多いため、解読されにくい暗号方式なのです。
まとめ
「DES」と「AES」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「DES」とは、「1977年にアメリカ政府標準の暗号方式として採用された共通鍵(秘密鍵)暗号方式」を意味しています。
「AES」は、「時代遅れになったDESに変わって2000年に採用された米国標準のセキュリティレベルの高い共通鍵暗号方式」の意味を持っています。
「DES」と「AES」の違いを詳しく知りたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。