「トータルリターン」と「利回り」の違いとは?分かりやすく解釈

「トータルリターン」と「利回り」の違い金融・経済

この記事では、投資対象における「トータルリターン」「利回り」の違いを分かりやすく説明していきます。

「トータルリターン」とは?

「トータルリターン」とは?

「トータルリターン」とは、キャピタルゲイン(売買収益)とインカムゲイン(利息に当たる収益)を足したもので、キャピタルロス(売買損益)が発生した場合には、そちらも含めたものになります。

つまり、投資によって得られる全ての利益、または損失のことになり、キャピタルロスを出してしまうことがない限り、マイマスになることはないと考えていいでしょう。

「利回り」とは?

「利回り」とは?

「利回り」とは、先のインカムゲインに相当する、利息に当たる収益率のことです。

年率表記のことが多く、これが1. 5%であれば、100万の投資に対して年間で1万5千円の収益が見込めることになります(手数料などは考えません)。

投資対象には、色々なものにこの「利回り」が設定されていますが、あくまで実績値などであって、預金の金利のように約束されている訳ではないので注意が必要です。

確実な「利回り」や、元本保証が明示できるのは金融機関の預金だけに限られており、投資となる対象には、いずれもリスクがつきものだと覚えておかないといけません。

「トータルリターン」と「利回り」の違い

「トータルリターン」と「利回り」の違い

「トータルリターン」「利回り」の違いを、分かりやすく解説します。

「トータルリターン」は、投資によるプラス分、マイナス分の合計のことだと考えてください。

よって、これがプラスにならないと、投資している意味がありません。

「利回り」は、暫定的なものであっても、投資によってその分が得られるという意味になる言葉です。

言い換えると、インカムゲイン(利息に当たる収益)の利率のことになります。

まとめ

まとめ

「トータルリターン」「利回り」は、このような言葉です。

「利回り」は、実際にはその数字ほど出ないことも多い為、あまり高いものには逆に注意してください。

投資対象自体が無効となるようなことがあると(発行元の倒産など)、それどころではなくなってしまいます。