この記事では、「進歩」と「進捗」の違いを分かりやすく説明していきます。
「進歩」とは?
「進歩」は、「しんぽ」と読む言葉です。
何かが進むことを表現する為に使いますが、いい方向へと進んだ時のみに用いられると考えていいでしょう。
例えば、近年のキャッシュレス化について、「技術が進歩したお陰で、現金を遣う機会が減ってきた」などと使った時には、キャッシュレスについての技術が進んだことが(いい意味での)原因だと言っており、「進歩したとは思えない」とすると、いい方向に進んでいるとは考えることができないという意味になります。
「進捗」とは?
「進捗」は、「しんちょく」と読みます。
漢字の見た目から、先の「進歩」と同様に「しんぽ」と読んでしまうことがあるので、まずはそれに注意してください。
こちらは、「進み具合」と言い換えることができます。
それ自体が意味となり、「あの件の進捗はどう?」などとビジネスでよく用いられる表現で、「進捗状況」や「進捗管理」といったような形でよく使われます。
ビジネスで多用される言葉の為、一般で見掛けることは少ないながら、正しい読み方と意味をきちんと覚えておきたい言葉です。
「進歩」と「進捗」の違い
「進歩」と「進捗」の違いを、分かりやすく解説します。
「進歩」は、いい方向に何かが進むという意味で使われる言葉ですが、「進捗」の方は、進み具合という単一の意味でしか使われない言葉です。
「しんちょく」と口語ではよく使っても、いざ漢字で表記する時に、どのように書くのかが分からないということが少なくなく為、漢字変換では簡単に「進捗」と出てきますが、記述もできるようにしておくのがいいでしょう。
まとめ
「進歩」と「進捗」は、このような違いになります。
「進捗」は、その意味から、ビジネスには欠かせない言葉だと言っても過言ではない為、漢字で正しく表記できるように覚えておいてください。