この記事では、「売上原価」と「仕入」の違いを分かりやすく説明していきます。
「売上原価」とは?
「売上原価」とは、商売において、商品やサービスの提供の為に掛かった原価のことを指す言葉です。
商品の販売業の場合、それをどこから仕入れている場合には、その値段になり、自ら製造している時にはその原材料費になります。
何かのサービスの提供業であれば、その為に都度必要になる消耗品などの値段のことで、例えば、マッサージがそれであれば、オイルやクリームといったようなものの値段だと考えていいでしょう。
どのような商売でも、これを低く抑えられるほど、利益が大きくなるのは言うまでもありません。
「仕入」とは?
「仕入」とは、商品の販売業においての「売上原価」のことになります。
例えば、1つ300円で「仕入」をしたものが400円で販売できれば、1つの販売につき100円の「粗利」が出ます。
この粗利がそのまま「利益」になる訳ではなく、実際にはお店として存続する為の家賃や人件費、光熱費などを考える必要がある為、商売としての規模にもよりますが、これが販売価格の1割以上は出ないと商売として存続するのは難しいと言われています。
飲食業では、使われる食材や調味料類に掛かる値段のこととして使われることがある言葉で、こちらの場合は販売価格の4割までに抑えることが一応の目安とされています。
「売上原価」と「仕入」の違い
「売上原価」と「仕入」の違いを、分かりやすく解説します。
「売上原価」は、商品の販売、またはサービスの提供における「元の値段」だと考えてください。
先のマッサージ業では、これがほとんど掛かることはありませんが、その分、施術者の技術自体が大切になります。
仕入れたものを販売する業種では、商品として置いておくだけで構わない場合が多いながら、販売できたとしても、1割程度の粗利が出ればいいという具合に、これらの職種では商売の仕組みとしての大きな違いがあります。
「仕入」は、主に販売業が「売上原価」として使う言葉で、飲食業では材料費のこととして用いています。
これが提供価格を上回るようなことがあると、商売として成り立ちません。
まとめ
「売上原価」と「仕入」は、このような違いになります。
「売上原価」で「仕入」の意味もカバーできますが、販売業では直接的な表現になる「仕入」の方を使うことが多いと考えていいでしょう。