この記事では、「東証一部」と「東証二部」の違いを分かりやすく説明していきます。
「東証一部」とは?
「東証一部」とは、東京証券取引所における株式の上場市場の「一部」カテゴリーに当たります。
その企業の規模(時価総額や株主数)など、様々な条件をクリアすることができて初めて上場できる一番上のカテゴリーになる為、ここに名前が並ぶ企業は世間的には「大企業」と呼ばれることになります。
2019年末の時点で、2160社がこの「東証一部」に上場しており、その中から更に絞られた225社が「東証平均株価」や「日経225」と呼ばれる、「東証一部」における平均株価の対象となっています。
「東証二部」とは?
「東証二部」は、同じく東京証券取引所における株式の上場市場で、「一部」より下になるカテゴリーになります。
「東証一部」への上場には、時価総額が(上場の申請時点で)250億円以上、株主数がおよそ2200人以上といった条件がありますが、この「東証二部」ではそこまで厳しくなく、時価総額は20億円以上、株主数は概ね800人以上でクリアできます。
その為、「一部」は無理でも、この「二部」であれば上場できるという企業も多く、2020年2月末の時点で485社が上場しています。
「東証一部」と「東証二部」の違い
「東証一部」と「東証二部」の違いを、分かりやすく解説します。
「東証一部」は、そこに株式を上場するのが企業としての目標でもあり、上場することで、誰もが認める「大企業」という扱いになると考えていいでしょう。
「東証二部」は、その下のカテゴリーになりますが、500社も上場しておらず、ここに上場できれば中堅以上の「中小企業」だと表現することができます。
ですが、発表される平均株価などの対象にはならず、「東証一部」に上場する「大企業」とは、企業としての規模に少なからず開きがあります。
まとめ
「東証一部」と「東証二部」は、このように違います。
企業の成長によって、「東証二部」から「東証一部」へと(申請によって)上場市場が上がることもそれほど珍しくありません。